【つれづれ日記】「お金で遊ばないの!」と親はボクを叱ったが、大人はお金で遊んでいる
世の中は理不尽。
「お金で遊ばないの!」
子どもの頃に親からこんな叱られ方をしたことはないだろうか。
たぶんボクはこのとき小銭をおはじきにしたりしていたんじゃあないかと思う。
デコピンで小銭をぶつけていたわけだ。
ちなみにお金に故意に穴を空けたり加工したりするのは法律で罰せられたはずだ。
お金で遊びたい諸氏はご注意いただきたい。
このときの親の心境は分かる。
お金は大事なものであり、おもちゃじゃあない。
なのでお金をおもちゃにするのは良くないことだ、と。
ボクは自分の子どもが居ないけれど、もし居たとしたら同じことを言うんじゃあないかと思う。
なのでこの主張について間違っているという気は一切ない。
しかし、最近ふと思うのだ。
「大人ってお金で遊んでいるよね?」と。
この場合の「遊んでいる」というのは子どもの遊びとは意味合いが違う。
要するにお金をチップにして遊んでいるよね、と言うことだ。
世の中にはたくさんのギャンブルがある。
そしてギャンブルの大半は未成年は禁止されていたはずだ。
ゲームセンターのメダルゲームなんかは除いて。
逆に言えば、成人しているいわゆる「大人」はギャンブルをして良いことになる。
そして大人のギャンブルでチップにするのはもちろん「お金」だ。
遊ぶときにはゲーム用のチップに交換したりするが、後で換金できるなら実質同じことだろう。
この場において「お金で遊んではいけない」という大人の理屈はどこかに行ってしまう。
ボク自身、特にギャンブル否定派でも無い。
自己責任でやれば良いと思っている。
これはなぜなのだろうか。
実は本質的にはお金は「遊ぶためのもの」なんじゃあないだろうか。
みんなお金はたくさんほしい。
ボクだってほしい。
じゃあ生活に必須以上のお金で何をするのか。
おいしいものを食べたり、欲しい洋服などを買ったりするだろう。
これは無くても生きていけるものだ。
ということは根本的には「娯楽」であろう。
つまり、生きるために最低限必要な分を除くと残ったお金は「遊ぶためのもの」なのだ。
食事も、買い物も、ゲームも、ギャンブルも、お金を「楽しい時間」に交換しているわけだ。
しかし、「お金そのもの」で遊ぶことは忌避感ないし罪悪感がある。
だからギャンブルも一旦チップなんかに交換することで、この罪悪感を隠すのだ。
そう、大人はズルいのだ。
なんでこんなことをふと考えるようになったのか。
ボクが今投資をしているからだ。
以前から書いていることだが、昨年から勉強しつつ投資を始めた。
手間のかからない株やFXなどをしているが、最近よく考えるのだ。
「ボクはなぜ投資をしているのだろう」と。
最初はリスクヘッジのためだった。
極端な円安に振れたときに「全額円貯金しているのは危ないかもしれない」と思ったところがスタートだ。
結果としては投資を初めて良かったと思っている。
今まで自分がいかに何も考えてこなかったかを思い知ることができた。
なので、根本は「資産を守るため」なのだ。
だから最悪増えなくてもいい。
仕事がノンストレスなので、無理に資産を増やしてFIREする意味も無いと思っている。
仕事を続けてさえいれば生活に困ることも無い。
でも投資をしているとやっぱり増えてほしくなるのだ。
FXでガッツリ含み損が出ればやっぱり悲しい。
そして株で売買益が出ればもちろん嬉しい。
だが、増えたところで特に使い道を考えているわけでもない。
老後の資金はこれからNISAの積み立てを満額まで積めば年金と合わせて足りる見込みだ。
それだけであれば今持っている貯金はまるまる別で使える。
じゃあこの目的のない、出口のない投資はなんなのか。
それを考えていて、ボクは納得した。
「あぁ、これはお金で遊んでいるだけだな」と。
目的の無い投資は結局ギャンブルと同じなのだ。
ちなみにボクはギャンブルは嫌いだ。
というか苦手だ。
なぜなら勝ち目がないからだ。
今までろくに勝った試しがない。
しかし、株式投資やFXは前向きに取り組めている。
なぜなら「長期で見れば勝率が高い」と思えるからだ。
リスクの高い集中投資なんかをしなければ、5〜10年スパンで見ればまずプラスになるだろうと思っている。
もちろん損をしないための勉強も並行して続けている。
幸いボクは待つことは慣れている。
欲しいゲームなんかも数年待って値下がりしてから買うことがほとんどだ。
要するに、ボクにとって投資は「待ちさえすれば勝てるギャンブル」みたいな感覚なのだ。
まぁ結果が出てみないとこの考えが正しいかどうかはわからないのだけれど。
最悪今のチップが溶けたとて、泣きはしても死にはしない。
だから「遊び」の範囲で収まるのだ。
こうして書いていると自分の頭も少しスッキリしてくる。
やはりボクの戦法は「待ち」なので、細かい売買をするデイトレーダーみたいなやり方は合わなさそうだ。
成長に賭けたグロース株も今のところ1勝2敗と残念な成績だが、勝負はまだまだこれからだろう。
辛抱強く待つとしよう。
投資は目的を明確に。
そして遊びでやるなら生活費はちゃんと確保したうえでやること。
おじさんとの約束だ!
今日はこんなところで。
では!
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