2024年5月自選短歌10首
2024年5月自選短歌10首/白川侑
はぐはぐとビッグマックをほおばって強がるための栄養とした
骨だけになっても生きる まだ何もやり遂げてなどいないのだから
ビルだけが燃えていく朝 いつものように制服のボタンをとめる
この愛もいつか化石に成り果てて朽ちていく肉だけが鮮やか
気の抜けたクリームソーダを欲しがってやさしさの意味を考えている
「マイペースなあなたらしくていいね」って10%くらいの肯定
エイトビート刻むナイフに横顔がうつって間奏としての粘土
ジャスミンが香るさみしいカルピスをテトラポッドのうえで飲む夏
あこがれを売ることでしか生きられず給料日には春風を飲む
まえがみをいい感じにしてくれますか まえに住んでた街のてざわり
このnoteを読んでわたしに興味を持った、
そんな素敵な方にはこちらを……
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