見出し画像

Q &AオルカンとS&P500は分散投資になるのか?



皆さんこんばんは、現役銀行員のそうです。
本日のテーマは、オルカンとSP500は分散投資になるのかというテーマでお話ししていこうと思います。
新NISAがスタートしまして、お客様だったりとか、SNSとかも見てても思うんですが、よく分散投資でeMAXIS Slim オールカントリーとSP500を積み立てるのってどうですか?
というような質問を多くいただくので、これについて回答しようと思います。
結論から言いますと、オールカントリーとSP500は分散投資にはなっていないかなと思うんですね。
投資の地域、国は分散されるのかなと思うんですが、実はこの2つの商品ってかなり似たような動きをしてしまうんですね。

◼️分散投資の重要性と相関係数
分散投資の基本で卵を1つのカゴに盛るなという格言があるんですけど、同じような値動きをする資産に投資してしまうと、その資産にとって良くないことが起きたときに両方ダメになってしまうんですね。
同じようなタイミングで下がってしまうので、あんまり分散という観点では、できれば逆の値動きをした方が安定してリターンを上げていくんですよね。
それをどのような指標を使って判断すればいいのかというのが、なかなか分かりにくいかなと思いますので、お勧めは「相関係数」というのを見ていただくといいかなと思います。
この相関係数というのが、資産同士の値動きの連動性を示してくれるんですね。
この1から-1の範囲で相関係数と表されまして、プラス1に近づけば近づくほど株とか債券とか資産同士の連動性、同じような値動きというのが強くなるんですよね。
一方で相関係数がマイナスになると、逆の値動きをしますよというのが参考になるんですよね。

参考URL

https://www.gpif.go.jp/gpif/diversification3.html



◼️資産分散の例
例えばGPIF、年金を運用している機関がこういった相関係数を作成していて、分かりやすくまとめてくれています。
そちらでいうと、国内株式と国内債券はマイナス0.158なので、ある程度逆の値動きをしますよというのが確認できるんですよね。
外国株式と外国株式なので、S&P500とオールカントリーというのはほぼほぼ1に近いんですよね。
10年くらいのリターンで見ても、オールカントリーとS&P500は相関係数0.97なのでほぼほぼ一致しているので、あまり分散投資にはなっていないんですよね。

例えば、アイスクリーム屋さんとかき氷屋さんの株を持っても、夏は業績はいいかもしれないですけど、冬には業績が悪くなってしまって、似たような動きをしてしまうので、あまりお勧めはできないですよね。
あとは、全然違う動きでするなら金に投資するとか、ある程度資産を分ける方が安定して同じような値動きにはならないので、資産分散の効果が出ると思うので、よかったら試してみてください。

そのGPIFの記事もリンクを貼っておきますので、よかったら中身を見て参考にしてみていただければと思います。

このように収入を上げる、支出を下げる、運用するをテーマに発信していきますので、よかったらフォローよろしくお願いいたします。
本日は以上です。

ご覧いただきましてありがとうございました。

この記事が参加している募集

サポート頂いたご資金は有益な情報提供のための書籍購入資金にしていきたいと思います❣️