川越児玉往還1 川越宿→菅谷宿
夏の猛暑日に川越街道を歩いた時の暑さが幻の様で、朝晩は肌寒くなり季節はもう秋。川越児玉往還の地図が入手できたので、中山道の新町宿まで、夫婦で歩きます。何があるのが未知数なので、「何かあるのか・何もないのか」それも楽しみです。
2022.10.08
1.スタート地点まで
本日のスタート地点は川越市。
数えてませんが、歩き始める地点までの移動パターンで、川越線に乗るのは初めてです。ちょっとした事でも気分が盛り上がります。
来週は川越まつり。
今年は川越市100周年、そしてコロナで中止になっていたので、みなさん待ちに待ったお祭りなのでしょうね。
山車などがユネスコ無形文化遺産と、国指定重要無形民俗文化財になってます。
先々週まで歩いた三国街道に続き、今回も、「走り旅・歩き旅 日本の街道地図」ホームページより、地図を作成しました。
市販の本やインターネットに出ていない街道も網羅されてますので、おすすめです。
2.川越宿
川越は仕事で時々来ていましたが、夫婦で来るのは初めてでした。
蔵の街と呼ばれるだけあって、迫力満点ですね。早朝は人も車も少ないので、シャッターチャンスが沢山あります。
新河岸川。水運が盛んな頃は相当賑わったのでしょうね。その頃の風景を見てみたいなぁ。
市街地を抜けると、突然長閑な風景に一変します。落ち着きますね〜。
入間川の堤防からは、富士山・秩父連山がくっきり眺められます。
気温が低い朝だけの眺め、早起きのご褒美ですね。
川を渡るたびに、空が広くなっていきます。先々週歩いた三国街道の魚沼地方の稲穂が大きすぎたので、埼玉の稲穂は小ぶりに感じます。
川→田圃→石仏→県道→川→田圃→石仏→県道の様な、街道あるあるの単調な風景がしばらく続いたところで、ファミリーマートのイートインコーナーで朝食。
ファミマのお惣菜レベルアップしている気がします。おにぎりが特に美味しかったです。
街道を歩いていると、時速4km故、様々なものが目に入ってきますし、ちょっとした時流に気がつきます。
1年くらい前から、多様な自動販売機や無人販売所が、急激に増えてきました。
無人販売所は、監視カメラ付き無人野菜販売所みたいな感じですね。
3.塚越宿
神社・郵便局・酒屋・米屋・蔵・立派な門などが増えてくると、宿場町の中心地である事が予測できます。
正確な情報が無いのですが、お茶屋さんがあったY字路付近が、塚越宿であったと思われます。
4.石井宿
交差点名か石井下宿、蔵のある商店や立派な祠があるので、この付近が石井宿の始まりで、石井上宿が現れることを楽しみに歩きます。
竹細工の店は珍しいです。
値札が貼ってあり、竹かご7,000円、熊手1,000円、想像より安いですね。
稲刈後の稲を、孫生(ひこばえ)とよびます。残念ながら穂が出る前に枯れてしまう事が多いそうです。
再び街道らしい町並みが。
石井下宿なのかはわかりませんが、道幅の狭さや道筋の雰囲気は最高です。
街道の突き当たりに堤防が立ちはだかる風景、たまらないですね。
街道萌えと呼ばせていただきます!
5.島田橋
越辺川堤防に昇ります。
読み方が面白く"おっぺ"川、茨城県出身の私としては、「おめ〜 そんなわけ なかっぺよ〜」(君、そんな訳で無いでしょ)の略語かと思ってしまいました。
島田橋、突然現れるこの風景。
昨日ルートの予習をしていて、珍しい橋があると知ってしまいましたが、この様な橋が残っているって、素晴らしいなと、感動の激流に飲み込まれました。
橋の横に斜めに架かる柱。
片側にしか無いので何だろうと覗いてみると、
・橋と繋がっていない
・上流に設置されている
二つの状態から推測すると、流木から橋桁を守っている流木避けである事がわかります。
確かに草が引っ掛かってます。直撃した木は、乗り上げて橋を跨いで下流に流されていくのでしょうね。
堤防を降りた後の直線で、小学校低学年くらいの男の子と自転車のお母さんが、時間を測って短距離走の練習の真っ最中。邪魔にならない様に、一列になり、心の中で応援しながら、道の端を進みました。
東武東上線が見えてきました。
何故か街道を歩いていて、電車が来ると反射的に撮影をしてます。街道からすると競争相手なのですが、風景と相まって、とても絵になるので、まぁ良しとしましょう。
6.高坂宿
坂を昇り切った先に台地があると、宿場町である確率が高いです。
この付近は高坂宿、本陣跡が何処なのかわかりませんが、建物で妄想するのも街道歩きの楽しみの一つです。
この付近が高坂宿の中心地であったと思われます。商店が殆ど残っていない宿場町も珍しいですね。
7.都幾川
東武東上線の写真ばかり撮影してました。並べてみるとあまり面白く無いですが、何となく載せておきます。
都幾川(ときがわ)、難読漢字ですね。
川の近くの旧街道は道がよくわかりません。こんな時は河原の自然を満喫して歩きます。田圃の真ん中に突然現れた立派な祠には驚きました。
石碑石仏常夜灯が残ってます。
平成の初め頃までは、都幾川の渡し跡地に、石でできた冠水橋があったそうです。あぁ勿体ないですね。
堤防の上を歩き、都幾川を渡り、東松山市に入ります。
関越道と並行して川を渡りましたが、高速道路の騒音は絶える事なく、建設前から住む沿道住民には、どの様な説明や補償をしたのか気になりますね。
東松山の名物は"やきとん"。
街道沿いに焼鳥の出店があります。やきとんとは、鳥のカシラの焼鳥で、味噌だれを付けて食べます。この文章を入力しながら味噌だれの味を思い出していたら、ヨダレが出てきました。
8.神社と古墳
八幡神社。
参道が民家の庭先で、一瞬歩いて良いものか躊躇うレベル。
お邪魔しますと心で呟きながら二つの鳥居をくぐり境内に。
本殿正面の撮影を忘れてしまいましたが、古墳の上に建っています。
珍しかったのが、古墳が往時の姿のまま残っており、写真の様に古墳と神社の二世帯住宅みたいになっている風景は、初めて見ました。
途中自転車のリサイクル事業者の、青空倉庫がありました。
あそこまでコンパクトにまとめるのは、熟練の技が必要性でしょうね。あの後どうなるのか気になります。
9.菅谷宿
菅谷宿はENEOSだらけ。
菅谷宿の近くには嵐山渓谷があり、バーベキューの聖地で、子どもたちが小さい頃来てました。
東武東上線・川越線・京浜東北線を乗り継ぎ、最寄りの与野駅に到着。
駅前の中山道を朝と同じ角度で撮影しましたので、比べてみてください。あまり面白くないですが…。
後2回に分けてのんびり歩きます。
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