歯を抜いた
右下の親不知を抜いた。
これで全ての親不知がなくなったことになる。
今回の右下の親不知は頭だけ少し露出していて、そこから虫歯や炎症の恐れがあって、抜くことにした。放置していても良いことないし。
ほとんど埋没していて横向きなので、麻酔して、歯茎を切開して、骨を削って、歯を割って、摘出してから縫合するということになった。
ドキドキしながら診察台へ。
麻酔の注射をいくつか打つ。子どもの頃は麻酔の注射が痛くて仕方なかったが、最近の注射はあまり痛くないように思う。
麻酔が効くまで待ってから診察台を倒して抜歯開始。
口を広げられて歯茎を切開(する感覚だけ分かる)
「骨を削りますね」
骨を削る音、振動、削れた骨のにおいがする。
「歯を割ります」
音、振動、におい。
頭を診察台に押し付けられて、歯に力がかかる。
「もう一回、削りますね」
音、振動、におい。
これを何度か繰り返して歯が抜けた。
「縫合します」
麻酔が弱くなるまでしばらく待ってから抜けたあとを見せてもらった。
黒い糸が歯茎を縫っている。
抜けた歯は深い切り込みが入って、ふたつに割れていた。
40年ほど私の歯茎に埋まっていた歯はこうして抜けた。
あまり噛んで食べない方がいいだろうと判断して、その夜は雑炊にした。
あえて薄味にして、昆布の佃煮で味を調整できるようにした。
今は抗生物質と鎮痛剤を飲んでいる。
鎮痛剤が切れるとまだ少し痛むし、腫れは残っている。
抜糸まであと少し。
こうやってちょっとずつ、変わっていく体と付き合っていく。
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