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こころの備え

2011.3.11 震災から11年
もう11年、まだ11年、人によって感じ方は違うでしょう。

あの日の事を思い返してみるとすごく前の事にも感じるし、そんなに経ったのかという感じもします。
ずいぶんはっきり思い出せるので、そんなに前の事かしらと感じるのですが、今はない移転前のオフィスの情景や歩いた道が、時間が経っているのだと教えてくれます。


今朝は定期便で頼んでいる備蓄のお水が1ケース届き、備蓄棚に片付けながら、震災以前は備蓄なんて考えなかった事を思い出していました。
今でも充分な備蓄と呼ぶにはまだまだ足りないものなのですがないよりは…くらいのものです。
お恥ずかしながら、備えなくてはと思ったのはこどもが生まれた後なのでここ数年の事です。

仕事以外の時間の大半を趣味に費やし、家にいる時間が少なかったので、いざという時に家にいるとも限らないし、
キャンプ道具が一式あるから、生活最低限はどうにかなる、コンロとガスがあるから火が使えるし、お米や麺や家にあるなんかしらで食事もどうにか繋げるだろう。それに大人ふたりならお腹が空いても我慢もできると考えていました。
あえてやっていたことと言えば、保存のききそうなものをほんの少し多めにストックしている程度でした。

しかしこどもが生まれてから心配になりました。
こどもがお腹を空かせ、寒い思いをする、痛みを感じる、我慢や不快を感じるかも。
避難所に行けたとしても、低年齢のこどもに必要なものが揃っているかはわかりませんし、実際には我慢をできる年齢ではなく、あるもので我慢して、と言ってできるとは思えませんから、家庭である程度揃えておこうと思ったのでした。

限られたスペースなので、食料品の備蓄は古くなる前に少しずつ消費し使った分を補充、長期間保存できるものも一定量用意してあります。消耗品も一定ラインをキープ。
たぶん不充分だけど、今できる事はここまで。

なにが起こるかいつ起こるか誰にもわかりません。
被災をした多くの方々が、経験談やアドバイスを伝えてくれています。
しっかり受け止めて、準備と、なにより心構えをしっかり持っておこうと思い直す日です。

通園の道に沈丁花の香りがしていました。

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