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「満たされたもやもや」を体験した話
こんにちは、すがのみお(@sgnmio)です。
最近の私のキーワードはもっぱら「対話」で、それに通づる 最近体験した「満たされたもやもや」の話をしてみます。新型コロナと文化イベントについても、ちょっとだけ最後に書きました。
✍️「音楽は対話だと思う」ということについて書いた、私のお気に入りのnoteはこちら
🤳このnoteの元ツイートはこちら
#感覚を言語化してみる メモ書きをぺたり。あ〜、うまくことばにならない。
— 菅野 美音|音楽 × 対話 (@sgnmio) March 5, 2020
「愛」と「祈り」の時間。
ぞわっとして、こみあがってきて、身体に響いてきて、もう、なんか、… サックスオケってこんなにゆたかなんですね。もう1回聴きたい…
最高の心の薬を頂きました、有難うございました。 https://t.co/rbgQqpdoNY pic.twitter.com/QzsPkKrZnM
その体験は、東京サクソフォーンオーケストラの定期演奏会にて
先日は団員の川本拓治さん(@rwgtifkxcvw96v1)からお誘いいただいて、東京サクソフォーンオーケストラの定期演奏会へ。
ゲネプロが始まっております!
— 東京サクソフォーンオーケストラ(TSO) (@tokyo_sax_orch) March 5, 2020
当日券ご用意しておりますので、飛びこみでも大丈夫です👌
東京サクソフォーンオーケストラ第二回定期演奏会『往古来今』
2020.3.5(木)
19:00開演 18:15開場
@東京オペラシティ リサイタルホール
モーツァルトのディベルティメント K.136 1楽章の冒頭をお届け🎷 pic.twitter.com/s6TJwCIlWZ
普段そうオーケストラは聴きに行かない方なのですが、オールサックスでオーケストラって何!?聴いてみたい!!っていう思いでワクワクしながらオペラシティに足を運びました。(体調不良ではないことの確認・手洗いうがい・マスク装備はもちろんして)
以下、その場で書き出したメモをもとにそのときの気持ちを噛み砕いたものの垂れ流しです。
まず、はじめに、感謝を。
ありがとうございました。
あの時間、あの場所、あの人たちと同じ時間を過ごせて本当によかったです。
もう開始後あっというまにサックスの虜になってしまったというか、サックスだけでこんなにもゆたかなオーケストレーションできるんだ…!!!!!震える……!!!!!!というのが一番最初の衝撃でした。
(あとから調べてみて知ったのですが、サクソフォーンオーケストラって各音大などでそこそこの数存在するのですね(この機会で初めて知った…)!接点がなければ出会えないって、なかなかどうしてかなしい…)
とても音"楽"してたなぁ
ああいう音楽の場、とっても好きなんです。
というのも、演奏する側も、それを受け取る側も、浮かんでいく音も、なにもかもひっくるめて空間全体で音"楽"していた場。そんなふうに感じました。
最近メモ魔になっていてこのときも聴いてる中で感じたことをメモしていました✍️
身体揺らしながら表情もてらてらと変わりながら音を楽しんでるパートリーダーの方や、ときどきみえるアイコンタクトの様子すごく印象的でした😎😎た、たのしそう…!こっちまでたのしくなる!
「 音が宙にいた〜! 」
アホみたいですが本当にそう感じました……☺️
それに対して地に足ついた重音と、それを補う存在もたしかに感じていて。なんで、こんなにも交響の場って居て心地いいんですかね。
音楽って対話だと思うし、音楽って空間表現だと思っています。
中に中に閉じていく閉じこもる表現(絵の左)じゃなくて、火種をもとに空間を押し広げていくような(絵の右)そんな音のうごきや広がりを感じた空間でした。
私が「心地いいな」って感じる音楽の場って、いつも「祈りの空間」だな、と思うのです。(「祈り」ということばは、たまちゃん(@ta213ma)からもらったことば。)
生で音楽を聴いた時のあの震え、尊さ、一体感、脱力感、虚無感をどうことばに置き換えたらいいのかなあってずっともやもやしてたのをたまちゃんが『祈り』って形容して、私の中ですとんと落ちた。あの感覚フラッシュバックして涙でちゃった
— 菅野 美音|音楽 × 対話 (@sgnmio) April 26, 2019
それでもってあの場ではすごく愛に溢れていて。
すごく抽象的な話ですが、愛や祈り、そんなことを感じとったのもすべて
演奏する側も、それを受け取る側も、浮かんでいく音も、なにもかもひっくるめて空間全体で音"楽"していた場
こんな、音"楽"の場だったからなのかなあと思います。
それに加えて新型コロナでばたばたと文化イベントが自粛していく中のコンサート実施。
より目の前のメンバーたちへ、目の前の音楽へ、目の前の観客へ、今この場で音楽をすることができる喜びを演奏者の方々が最も肌に感じていて、それが私にも伝わってきたのかも…とも感じています。それが私が感じた「愛と祈り」の正体?😌
"糸"にぞわっとした
"糸"ってなんかよくわからない表現ですね。笑
でもなんかそんな表現がしたくなりました。
細い息の繊細さにぞわっとしたのを覚えています。交響譚詩の第2譚詩だったかな……。
あ゛〜〜〜〜〜〜〜!!!!って感じ (伝われ)
果たしてどれだけの人に伝わるのかわからないですが、「あ゛〜〜〜〜〜〜〜!!!!」っていう感じ、感じたことありませんか?
↑
ココ
音の波と波のあいだ。
そのしん…となる一瞬の緊張が、もう、なんか、たまらなく好き
ほんとに好き これ「あ゛〜〜〜〜〜〜〜!!!!」っていう感じじゃないですか(伝われ)
それと曲が終わった直後のぴたり…という空気も。
こういった空気に触れることができると、音楽するって音出すだけじゃない…!!!!!!!!!っていうことがよくわかります…尊い
その緊張をつくりあげる演奏者みなさまの緊張感、半端じゃなかったです…そこまたもう一回聴きたい。ああ聴きたい。。
ああ、書いててこれ以上の言語化が難しい……。いい意味できもちがわるいです。
とはいえ芸術って、もとい非言語的なコミュニケーションって、ことばの先にあるからおもしろいし難しいし奥深いのかなぁ〜〜〜と思います。
なにもかもがことばで表現できたら非言語コミュニケーションっていらないですもんね。
「わからないを楽しむ」、これ最近の私のモットーのひとつです。
おつかれさまでした😭
今日はモーツァルトの『フィガロの結婚』序曲の冒頭をお届けします。
— 東京サクソフォーンオーケストラ(TSO) (@tokyo_sax_orch) March 3, 2020
昨日のアナウンスは常任指揮者の竹内さんでしたが、今回はソプラノの飯塚さんが担当です!
みんな来てね〜☻‼︎ pic.twitter.com/vzv3xMKP4H
今日のリハーサル風景をお届け!
— 東京サクソフォーンオーケストラ(TSO) (@tokyo_sax_orch) March 2, 2020
伊福部昭の交響譚詩です。
また明日もおたのしみに!
3/5(木)
19:00開演 18:30開場
@東京オペラシティ リサイタルホール
↓チケットはこちらから↓https://t.co/a25Z6Sf6v2 pic.twitter.com/xx4aLMg8y4
〜練習後の風景🎷〜
— 東京サクソフォーンオーケストラ(TSO) (@tokyo_sax_orch) March 4, 2020
サクソフォーンを学ぶものは必ずしもさらうであろうクレストンのソナタより3楽章をお届け。
手前の大地くんは、リハ中でも自分が吹いていなければすかさずマスクを着用する徹底ぶりです。
なので団員からは「予防の鬼」、「さすがの大地」、「青のだいち」などと呼ばれています。 pic.twitter.com/nQ7r309zry
「「来てね〜〜〜〜!」」のテンションの低さにどうしてもいつも笑ってしまうのですが😂、本番のあの場に足を運んだからこそ余計リハ映像からも音楽愛を感じる…(気がしてます)!
こうやって事前に映像をあげてくださるの聴き手としてすごく嬉しいです。より本番が楽しみになるし終わった後もまた聴いてエモくなれる…!!
本日はご来場くださり誠にありがとうございました!多くのお客様にきていただき団員一同嬉しく思っております。
— 東京サクソフォーンオーケストラ(TSO) (@tokyo_sax_orch) March 5, 2020
今回は新たな試みで電子アンケートにしました。
まだアンケートを打ち込んでいない方は、この機会にぜひ!私たちにご意見ください☻‼︎
ありがとうございましたhttps://t.co/9Op3Gk9liJ pic.twitter.com/b7KwE9jZpR
練習期間や当日の新型コロナ対策も含めて、みなさま本当にお疲れ様でした!
最後にもう一度、充実したひとときをありがとうございました。次の定演も楽しみにしています。
文化イベントは新型コロナに「付き合って」いってほしい
#新型コロナ #COVID19 についてあれこれ議論が渦巻いているので。
文化に関わるひとりとして
「このままでは文化がなくなるから文化イベントをもっと増やしてくれ!」なんてことは思わないし、
周りに対して「行ってくれ」「一緒に行こう」等 集団的閉鎖空間に連れて行くことを言う気もありません。
が、満員電車や会社など より密接接触の危険が高いであろう場の多くはそう大きな変化がない中、"文化イベント"が真っ先に自粛要請されたのはどうしても悲しく思ってしまった…というのが率直な思いです。
事実ライブハウスでの感染は起こっているし、娯楽は生命活動に必要不可欠ではないから文化イベントを減らして感染リスクを減らすのはひとつの策として正しいかもしれません。
わかります。わかりますが、正しいことをした先に向かっていくのが少なくはない一部の人の経済的な死って、あまりにも悲しい。
イベント主催者が「中止すれば大損、決行すれば叩かれる」状態のまんまなの、あんまりだと思いませんか
— 高岡洋詞 TAKAOKA Hiroshi (@tapiocahiroshi) March 10, 2020
どんな仕事であれ、1日8時間、週5日働けば、それなりに健康で文化的な生活を送ることが出来るようにする。働けなくとも健康で文化的な最低限度の生活を送ることが出来るようにする。ここまでが国の仕事。そこから先が「自己責任」の領域なのです。
— dayo (@dztp) July 19, 2019
実演を決行するならば、宝塚歌劇団の対策の入り用が見習われるとよいなと個人的には思っています。(これは予算をかけられるプロ集団だからこそできる予防クオリティではありますが…)
新型コロナが明日すぐにいなくなるなんてことはありません。いつまでいるかもわかりません。だからこそ、「リスクがあるから完全自粛姿勢で居続ける」のでは文化に関わる誰しもが幸せにはならないのではないでしょうか。
とはいえ不幸せな人をこれ以上生まないように、主催者/鑑賞者両方が責任を持ってできる限りの最善を尽くし合った、新型コロナと付き合っていく経済活動が進んでいくといいな…。
増やさなくていいと思っているけれど、身を削って減らさなくていいんじゃないかとも思っています。
宝塚歌劇団、「自粛の効果がわかるまでさらに2週間」という専門家会議の言を待たず、演劇界の先陣を切るように再開なのだが、観客の宝塚ファンが周囲の人に分けるマスクを用意したり、徹底的に自己検温して「絶対に感染を広げずに上演させる」という気迫がすごい。まさに演劇界のフラグシップである。 https://t.co/kRTKo3irPY
— CDB (@C4Dbeginner) March 9, 2020
こういうときに、今 私にできることがあまりにもないのが悲しい。手洗いうがいの徹底、免疫力高めること、ちょっとでも体調悪ければ家から出ないことくらい。
「みんなへなちょこだ」ということばを昨日たまちゃんからもらいました。へなちょこはへなちょこなりに、未来貢献できることを考え つくっていこうと最近は日々水面下でがんばったりしています。
最近、「必要性」「効用性」「有用性」なんていう言葉が、私の考える"文化"の周りを飛び回っています。
そんなことを考えないと物を享受できないせせこましい人ではありたくないし、そんな社会では生きたくないな。
東京サクソフォーンオーケストラの指揮を務めてらっしゃる竹内さん(@kent_condax)がアンコール前に仰ったことば、「心の薬として持って帰ってください」ということばは、今も響いています。
こんな時分だからこそ、私は文化とともに心ゆたかに生きていたい。
少しでも早く新型コロナの騒動がおさまるよう、祈っています。
以上、オチも何もない垂れ流しのnoteでした。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
3月中、近況も含めてアップデートした自己紹介noteを改めて投稿します!よかったらまた来てやってください。それではまた🦔
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