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歯磨きしても歯がザラザラする人へ

歯科衛生士 長岐祐子です。

今日は歯石の話をしたいと思います。


歯科医院で歯石を取った事はありますか?

定期的に歯医者に行って歯石を取りにいく、という方もいるかと思います。

歯石を取っても、早い方だと10日ほどでまた歯石になってしまいます。

ですから

「歯石がどのように作られるか」

を理解して、歯石が作られ無いように歯磨き方法を変えないといたちごっこになってしまいます。


そもそも歯石ってなんだ?

歯石はプラーク、歯垢、細菌の塊の死骸に、唾液などの成分、リンやカルシウムが沈殿して、石灰化したものです。

歯石事態は毒を持たないのですが、歯石は細菌のすみかになってしまうため、取り除く必要があります。


歯石は、磨き残しのプラーク(歯垢)が石灰化したもの

例えるならば、お風呂場やシンクのお掃除。

使ったあとに適切な片付けをすれば、水垢やカビ、汚れは付かないんです。

それでも蛇口のネジや隙間、段差には雑菌や物理的に掃除できない箇所があります。

その部分を科学的な薬剤やプロケアでメインテナンスし管理します。

お口の中も同じです。


一度歯石になってしまうと歯ブラシでは取れない

時間が経てば経つほど、固くなり取りにくくなります。

歯石を取る事は多少なりとも、歯茎や歯にダメージを与えます。

ですので、出来れば歯石にならないように徹底したプラーク除去が必要です。

歯石は毎日のケアと歯科衛生士のしっかりしたメインテナンスを受けていればガリガリするほど大きな歯石やザラ付き、着色は付きません。

但し、どちらかのケアに不備があると、着色や歯石はついてきます。



最後に

歯医者に半年以上行っていないという方は、ぜひスケジュール調整して一か月以内に行ってください。

そして、今は虫歯がなかったとしても、患者である自分には見えないお口の中に潜むリスクを担当歯科衛生士さんに見てもらって下さい。


歯医者に行くのが難しい方は、まずは自身の歯磨きを見直ししてみてください。

以前もお伝えしましたが、歯ブラだけでは7割程度しか汚れは除去でません。

残りの3割を落とすには、フロスや歯間ブラシなどの補助用具を使う必要があります。

歯がザラザラしない為には(歯の汚れをなくす為には)自分の歯磨き習慣と定期的なプロケアが必要です。



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