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背筋も凍るホラー映画紹介シリーズ第2回「シャイニング」【創作好きが陥る可能性もある落とし穴】

1.はじめに

みなさん、こんにちは。特撮最前線です。

最近、一段と暑さが増していますね。

そんな時は前回の記事にも言いましたがやはり個人的にはホラー映画が見たくなります。

今回、紹介する映画はスティーブン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督演出作品のパニックホラー映画の「シャイニング」です。

2.職業創作活動上での最大の悩みを描いている

noteを使用している皆さんは特にクリエイティブ志向な方が多いのではないでしょうか?

私も昔、映画業界にあこがれ、シナリオを書いたり、ストーリー構成をしたりするのが大好きでした。しかし、これを職業にするとなると話は変わってきます。

趣味の時は伸び伸びやれていたことでも、創作活動を生業にすると世間に認められる作品を出すために数多くの新作を世に繰り出し、締め切りに追われながらも、多くの読者やファンのために期待に応えなければならない。そのジレンマに苛まれ、やがてスランプに陥って心を疲弊させてしまうことも時にあります。

私自身もそれを痛感するような出来事も過去にありました。結局、今は創作活動も映画鑑賞も趣味の域に留めています。今作、シャイニングは主人公のジャック・ニコルソンが演じた小説家志望のジャック・トランスがまさにその悩みに苦しむ映画でもあります。

3.スティーブン・キングと閉鎖空間のマジック

今作の原作者は上記にも紹介しました通り、スティーブン・キングです。

彼の代表作といえば私も大好きな洋画トップ5に入る刑務所を舞台にしたヒューマンドラマの傑作の「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」、霧を題材にしたパニックホラー映画の「ミスト」など閉鎖空間の中で長時間、人が滞在し続けるとどうなってしまうのかというのを描いている作品がとても多いです。ショーシャンクの空にはインスタグラムでも紹介記事がありますので詳しくはそちらをご参照ください。

今作では真冬になると猛吹雪が吹き荒れ、極寒の地と化す山岳地帯のホテルが舞台になっていて冬場、あまりの寒さと交通の不便さのために宿泊客が訪れず、主人公のジャックは冬の間だけホテルの管理人を妻としながら小説の執筆活動を続けているというのが今作の主軸の展開となっています。

最初は雄大な山岳地帯の景色に心躍っていた3人ですがホテルには彼らしかいないこと、限られた閉鎖空間の中で毎日、長時間、同じことを繰り返していくとやがて彼らの心にそれが大きなストレスとなっていき、徐々に主人公のジャックを筆頭に心が徐々に壊れていきます。

これは我々が生活する日常生活や社会活動などでも起きうる可能性があるといえます。

4.見えないものが見える少年ダニー

今作のキーマンとなるのがジャックの息子のダニーです。

彼は特殊能力「シャイニング」の持ち主で未来予知、テレパシー、幽霊の透視能力、遠距離脳波交信など超能力作品で登場する無数の能力を一人で使い分ける超人キャラとして登場します。

その能力を駆使して彼はホテルで昔に発生した事件で成仏できない幽霊たちを透視する能力や外部に自分の危機を同じ能力者に知らせるなど特撮ヒーロー作品のヒーロー的な大活躍をしますが演出的に彼の能力はホラーテイスト強めでジャックの言動よりも私はこちらの方がどちらかというと怖かったです。

5.スタンリー・キューブリック監督の演出の怖さ

スタンリー・キューブリック監督作品は難解な演出が映画ファンの間でも度々話題になっています。

「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」など「このシーンの演出はどういう意図があるんだろう?」と見ていて考えることが多く、たまに見返してもその答えに辿り着けず、考察し甲斐のある作品が多いですが最近、気付いたんです。そこに答えがないのが答えなのではないかということを。

ドラマ性やメッセージ性を優先する原作のスティーブン・キング。

そして、映像のインパクトや恐怖や狂気を優先するスタンリー・キューブリック監督。

これこそが私がシャイニングで導き出した二人の作風の答えです。

6.最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました。改めてこの映画を初めて見た時に家族の大切さと心のゆとりの大事さと創作活動の難しさを実感しました。

皆さんも適度に何事も取り組むのが一番かと思います。思い悩んだら足を止めて休憩してみたり、深呼吸をして落ち着いて冷静になってみるなり、気分転換をしてリラックスして自分を見つめなおす時間を作ってはいかがではないでしょうか?