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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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【もくじ】ゲーム感想文・ハード別索引

こちらからゲームハード別で記事に飛ぶことが出来ます。 ちなみに50音順です XBOX series X / S & Xbox ONEATOMIC HEART オレンジブラッド CALL OF DUTY GHOST Ghostwire TOKYO サイバーパンク2077 SIGNALIS SUNSET OVERDRIVE Starfield STRAY 挑戦1 Kiss or Kill Telling Lies Touhou Luna Nights BIOHAZARD7 re

究極格闘技の真髄【 実録パワフル野球拳 スラッガー山田 】(Steam)

君は『野球拳』を知っているか!?…とまぁ、だいぶイカれた設定とイカれたタイトルの本作「実録パワフル野球拳 スラッガー山田」はデジメカ製作所開発のステージクリア式の3Dアクションゲーム。定価は驚異の110円。 ストーリーはご覧の通りカオスで謎すぎるし、ビジュアルもフリー画像の「いらすとや」やフリーフォントを多用したり、オペ子が「結月ゆかり」ボイスで喋ったりと清々しいまでの低コスト感が逆に楽しい。そしてこの世界観に合ってる。 そしてアクションは究極のマーシャルアーツ「野球拳」独

ノスタルジックガンギマリFPS【 Cruelty Squad 】(Steam)

狂った世界で奴を消せ除隊し心を病み、職も無く孤独な生活を送っていた主人公に、友人からの提案で雇用されたのは「Cruelty Squad」という警備会社。しかしそこは企業の要人、政府関係者など陰で暗殺する仕事を請け負う闇の組織であった…。 そんな本作「Cruelty Squad」はフィンランドのConsumer Softproductsが2021年に開発発売したソロプレイ専用FPS。 プレイの目的はシンプル。ショッピングモールや警察署などを舞台に、目的のターゲットを殺して、出

異変を攻略せよ。【 8番のりば 】(Steam)

気がつくとそこは電車の中、 いつまでも走り続ける列車、 永遠に同じ車両。 私はこの電車から脱出することが出来るのか…。 あの「8番出口」の続編だ!2023年11月にSteamで発売された「8番出口」はその綺麗なグラフィックと、奇妙なシチュエーション、そしてゾワっとくる演出で短時間ながらもとても楽しい体験ができる素晴らしいゲームでした。その後Youtubeで実況者がこぞってプレイをし、雨後の筍のようにインスパイアされたゲームが続々と登場したり、パロディCMが作られたりとその勢

可愛い札と移り変わる遊戯【 Inscryption 】(Steam)

注意!本記事にはネタバレが含まれます!!! 謎のカードゲーム開幕気づけば自分は知らない山小屋の中、知らない男とカードゲームをしている。どうやら命を賭けたゲームらしい…。 そんな状況から始まるカードゲーム「Inscryption」はnoteでもタイトルを検索するだけで、結構な量の記事がHITする知る人ぞ知る人気タイトル。 本作はビジュアルが少しホラー調ながらもイカして可愛いく、テキストはローカライズが丁寧でどっぷり世界観に浸れて、カードゲーム部分は奥が深く、そして唯一無二の

呪われた教育番組【 AMANDA THE ADVENTURE 】(Steam)

知らない屋根裏と呪いのビデオ90年代初め、自分が子供の頃といえばCGアニメ黎明期。フジテレビの「ウゴウゴルーガ」にピクサーの「トイストーリー」、教育テレビの「音楽ファンタジー・ゆめ」などCGアニメは最先端のテクノロジーを垣間見る「未来が見える夢のアニメ」だった。しかしその綺麗なグラフィックに相反して、ポリゴン特有のツルツルとした表面は冷たさと無機質さが漂い、少し怖くもあった。 そんなあの頃を思い起こすかのように最近3DCGアニメで我々世代のノスタルジーをやたら刺激する作品が

極悪犯罪現場へ突入セヨ!【 Ready or Not 】(Steam)

NSPD OPEN UP!!!ここはアメリカ合衆国ロススエノス。栄えた事で夢を掴むチャンスのある街の一方、凶悪犯罪が横行しまくっているヤバい街。そんな街でもお巡りさんは日夜犯罪に立ち向かっている。この街の犯罪はスケールも武装も日本の比ではない。殺人武器麻薬の製造に輸送、人身売買に密入国斡旋、果ては無差別テロとロクでも無い犯罪が重武装して渦巻いている。 そこで我々特殊部隊SWATの出番だ。立てこもって銃さえあればワンチャンあると勘違いしてるアホどもに現実の厳しさを教えてあげよう

中毒になるバトロワMOBA【 エターナルリターン 】(Steam)

最近毎日遊んでいるゲームがある。毎晩Discordに友人達と集まれば遊ぶゲームは決まってる「エターナルリターン」(略称:エタリタ)だ。仕事で疲れた日だろうと、明日大事な予定があろうと、これを遊ばないと一日は締まらないし、満足するまで眠れない。気づけば夜明けの時間まで遊んでいる。 そんなこんなで今年は本作に時間を吸い取られていく事になった。いや面白いんだからしょうがない。 本作は韓国のメーカー「Nimble Neuron」が制作し、今年2023年7月に正式サービスを開始したば

心ザワつく間違い探し【 8番出口 】(Steam)

出口なき無限の恐怖地下鉄から地上の出口までの長い道のり、階段を登っているのにまったく地上に出れず、目に映る同じ壁に同じ点字ブロックの規則的な構造に「まさかずっと続いてるのでは…?」と錯覚し怖くなることがある。 そんなちょっとした恐怖と不安がゲームになった。「8番出口」だ。 都内の地下鉄を思わせる廊下はいくら歩いても同じ構造がループし、出口は見えない。プレイヤーはいつもと違う「異変」を探し、この永遠の廊下から脱出しなければいけない。 この廊下になにか「異変」があれば引き返し、

アルタゴは連打大陸【 イースSEVEN 】(Steam)

アドル=クリスティン、新たな国へカナン諸島の旅もつい半年前、そんな7作目でアドル(23)が向かうのはアフロカ大陸の大国であるアルタゴ公国。イースシリーズは辺境、秘境に向かうことが多かったのでここに来て大国へ向かう展開だ。アルタゴの首都はイースシリーズでは初めて見るスケールの大都会でとても新鮮な気分だ。 今回は大画面で遊べるSteam版でプレイ。ボイスが英語のみの仕様なので、流暢に英語を喋るアドルやドギが面白すぎるぞ。 SEVENは常にドギと一緒!そして今回からアドルは仲間を

郷愁のネット徘徊ゲーム【 餓史シャチの幸 】(Steam)

それは20年前の思い出インターネット。2000年代前半、ボンクラ中学生男子の目の前に現れたソイツはまさしくパンドラの箱だった。おもしろFlashにフリーゲームそしてエロ画像。欲しいものが次々と出てくる空間にハマらない訳がない。Yahoo!で検索して個人サイトからリンクページでさらなる深部へ、あの探索感がたまらなくドキドキしたのを覚えている。 もちろんその好奇心のおかげで顔が真っ赤になる思いや、ブラクラやワンクリック詐欺を踏んでビクビクした事もあった。しかしそれにもめげずに暗

惨劇の船旅へ【 Return of the Obra Dinn 】(Steam)

オブラディン号が帰ってきた誰もいない船。いたはずの60人の乗客と船員。散乱する髑髏、荒れ果てた船内。ロクでもないことが起きたことは間違いないこの船で主人公は、人物の過去の死に際の一瞬を垣間見ることができる不思議な時計を使って、オブラディン号に乗っていた60人の「身元」と「死因」を調査していく事になる。名前のわからない船員の会話、役職、服装、国籍を頼りに彼らの身元を洗い出していこう。 そして時計を片手に観ていくのはオブラディン号で起きた惨劇の数々。次々と起こる不幸な事故、蔓延

君は凄腕スナイパー【 HEROINE OF THE SNIPER 】(Steam)

Steamサマーセール到来!気になってたあんなゲームやこんなゲームもとにかく安い!まぁこんなことでゲーム増やしてるから,いつまで経っても積みゲーが増える一方なのはわかってるけど、安さに惹かれて買ってしまうのは人間の性。そんなこんなで今年のサマーセールも気になってた本作も購入してプレイしてみました。 俺は美少女スナイパー本作「HEROINE OF THE SNIPER」はスナイパーな女の子が主人公のシューティングゲーム。往年のゴルゴ13やTHE スナイパーのように遠くの目標を

逃げろ 【 INSIDE 】(Steam)

状況から世界を見る本作はごく普通の横スクロールアクションだ。 しかし主人公の少年は常に身を隠し、逃げている。理由はわからない。しかし大人達に見つかれば捕まえられ、犬に襲われればそのまま殺されてしまう。絶体絶命だ。 そんな頼れる見方も武器もない、どこまでも孤独で殺伐な状況をただ右に向かって進んでいくゲーム。それが小島秀夫氏も驚嘆した本作「INSIDE」だ。 基本的にはごく普通のジャンプや、モノを持ったりするアクションゲームで、立ちはだかる敵を避け、謎解きギミックをクリアしなが