【Special Ep.】 Tommy february⁶好きな曲ランキングTOP10 《6位〜10位》〜レビューとプレイリスト付き〜
はじめに
Tommy february⁶についての記事を何度か執筆してきましたが、彼女のことをよく知らない方もいるかもしれません。
そこで、彼女の音楽を知る入り口の一つとして、独断と偏見で選んだTommy february⁶の好きな曲ランキングを作成してみました。
今回の記事では、6位〜10位の曲を紹介していきます。
好きな歌詞のフレーズを引用したり、当時の思い出などを交えながら、彼女の音楽の魅力を少しでもお伝えできれば幸いです。
また、記事の最後には、今回ご紹介した曲に関連する音楽（同じような雰囲気の曲や、影響を受けた曲など）をまとめたプレイリストも掲載しています。
この記事を機に、大好きなTommy february⁶の音楽に興味を持っていただけたら幸いです。
Tommy february⁶について
Tommy february⁶は、ロックバンド「the brilliant green」のボーカルである川瀬智子が立ち上げたソロプロジェクトの一つです。
2001年に活動を開始し、デビューシングル『EVERYDAY AT THE BUS STOP』ではチアガールのコスプレで話題を集め、翌年2月6日に1stアルバム『Tommy february⁶』をリリース。
当時はオリコンアルバムチャート初登場1位で、2週連続1位を獲得するという人気っぷりでした。
2012年2月には、Tommy february⁶のダークサイドである「Tommy heavenly⁶」との共同名義によるアルバム『FEBRUARY & HEAVENLY』で約7年ぶりに再始動。
2013年6月には3rdアルバム『TOMMY CANDY SHOP ♡ SUGAR ♡ ME』をリリース。
現在は、ここ数年のY2Kブームで再注目されています。
Tommy february⁶については既出の記事で詳しく紹介しております。
興味のある方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
それでは、早速ランキングを発表していきたいと思います。
第10位 『SUGAR ♡ ME』
収録アルバム：『TOMMY CANDY SHOP ♡ SUGAR ♡ ME』
川瀬智子のデビュー15周年企画の第2弾として、2013年6月12日に発売されたアルバム。
Tommy february⁶名義としては2ndアルバムの『Tommy airline』以来、実に9年ぶりの3rdアルバムとなる。
2曲目に収録されている『SUGAR ♡ ME』は、本作のリード曲だ。
『SUGAR ♡ ME』というタイトルは、彼女にとって、現実から逃避するための呪文のような意味を持つらしい。
これまでのシンセポップな曲調から一転、エレクトロダンスミュージック色が強く、アップテンポな楽曲だ。
MVも、Tommy heavenly6の片鱗を感じさせるような、意志強い系ガールな内容に仕上がっている。
大学生の頃、Tommy february⁶が9年ぶりにアルバムをリリースすると知った私は、真っ先にこの曲に耳を傾けた。
「Broke up 思い出していた昨日 The party's over」という冒頭の歌詞を聴いた瞬間、彼女に夢中だったあの頃の日々が、まるで昨日の記憶のように鮮やかに蘇った。
この曲がきっかけとなり、自分の中で再びTommyブームが到来したように思う。
Broke up 思い出していた昨日 The Party's Over
Lay down 退屈なの まだ 眠りたくない
Hi, Hello? 返事をして Baby Dolls!
Knocking on my Dollhouse door!
Come on! Lets do a girl's night out!
第9位 『ChOOSe mE or Die』
収録アルバム：『Tommy airline』
2004年3月17日に発売された2ndアルバム。『ChOOSe mE or Die』は6曲目に収録されている。
小学5年生の頃、初めてこの曲を聴いた時の衝撃は忘れられない。
暗闇の中で光を探し求めているような、ジリジリとしたマイナー調の重低音で始まり、サビで一瞬だけメジャーに転調し、再びマイナー調へと戻る。
その曲調は、まるでジェットコースターに乗っているかのようなスリルを感じさせ、最後の最後に気持ち良く転調するところが好きだった。
今聴いてもそのカッコ良さは健在で、ジョルジオ・モロダーのような、うねりながら重なり合うシンセサイザーの音がとても気持ち良い。
そして、「コートを脱ぎ捨てて 狙いうつ恋の矢のように」から始まる一連の歌詞の恋する乙女感。
好きな子がいた当時、この歌詞を口ずさみながら、ドキドキした気持ちを何度も思い出した。
コートを脱ぎ捨てて 狙いうつ恋の矢のように
わたしは大まじめ お願いよ固まらないで
ハート型に空いた その胸の中へ飛び込む
迷わないで早く 友達の枠踏み越えてさあ
Come on baby
それはドラマのように 突然に心捕らえて
わたしを黙らせる 愛という名のオルゴール
あなたこそがリアル 幻想の中に揺らめく
単なる神様の悪戯で終わらせないで
第8位 『sEpia memory』
収録アルバム：『Tommy airline』
代表曲『Je t'aime ★ Je t'aime』と、個人的大名曲である「ふたりのシーサイド」の間に挟まれた、アルバムの3曲目に収録されている隠れ名曲。
80年代アイドル歌謡曲を連想させる、切なく激しい恋愛模様を歌った歌詞は、当時のメロドラマなんかを彷彿とさせ、小学生ながら懐かしさを感じたのを覚えている。
初めて聴いた時は、アルバムの流れを中断させられるような印象を受け、正直なところあまり良い印象を抱かなかった。
しかし、何度もアルバムを通しで聴き込むうちに、この曲の古臭さが逆に新鮮に感じられ、いつの間にか好きになっていた。
高校生の頃、「銀杏BOYZ」の峯田和伸の影響で「森高千里」にハマり、『オーバーヒート・ナイト』（1988年）をヘビロテしていたが、これを書きながら、なんだか『sEpia memory』と通ずる部分があるような気がしてきた。
この曲には、そんな頃の熱狂的なアイドルソングへのノスタルジーと、どこか新しい感覚が共存しているような気がする。
第7位 『I HOLD YOUR NIGHT』
収録アルバム：『FEBRUARY & HEAVENLY』
「Tommy february6」と「Tommy heavenly6」の同時クレジットで、2012年2月29日に発売されたアルバム。
基本的にキラキラとしたイメージが先行するTommy february⁶だが、しっとりと切なく歌い上げるバラードソングも彼女のもう一つの魅力である。
バラードソングといえば、『Tommy february⁶』収録の『I’LL BE YOUR ANGEL』や、『Tommy airline』収録の『I still love you boy』が代表曲だった。
これらを一番聴いたのは中学一・二年生の頃だと思う。
特に好きだった『I still love you boy』に関しては、当時カラオケで何度歌ったか分からない。
『I still love you boy』が、小畑友紀による少女漫画『僕等がいた』の前半部分（矢野と高橋の別れ）だとしたら、『I HOLD YOUR NIGHT』は、まるで『僕等がいた』の物語の続きを読んでいるような楽曲だった。
困難を乗り越え、再び結ばれた二人が、未来に向かって歩み出す、そんな希望と感動を与えてくれる。
切ない別れ、そして未来への不安。
誰しもが経験する普遍的な青春の痛みを包み込む、いずれも大好きな名曲である。
第6位 『je t'aime ★ je t'aime』
収録アルバム：『Tommy airline』
アテンション・プリーズ。
2ndアルバムのオープニングは、彼女自身による機内アナウンス『AttenTion pLEasE』という陽気なイントロから始まる。
その後、間髪入れずに流れてくるのが、哀愁と切なさが滲み出すマイナー調の先行シングル、『je t'aime ★ je t'aime』だった。
フランソワーズ・アルディの『さよならを教えて』のような繊細なフレンチポップの要素と、Stacey Qの『Two Of Hearts』のような、マイナー調のユーロビートに乗せた甘く切ないロリータボイスが絶妙に融合している。
「叶わない夢なんて見たくないわ でもロマンス目覚めてゆく "愛してるわ"」といった歌詞からは、我儘で小悪魔的な魅力が感じられ、情熱と冷徹が入り混じる、どこかミステリアスな女性像が浮かび上がってくる。
Tommy february⁶というキャラクターの、全身全霊のファムファタルな一面が凝縮されたこの曲は、当時から今もなお、私にとって特別な一曲だ。
以上、6位から10位までのランキングでした。
次回は1位から5位までのランキングを紹介します。
スキ・コメント・フォローなどいただけますと、たいへん励みになります。
Spotifyで公開中のプレイリストもよかったら聴いてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました！