ハラスメントと上司の役割
いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
プロ野球球団楽天ゴールデンイーグルスにおける、パワーハラスメント問題について取り上げる記事や、テレビが目に付きますね。
既に、球団内で原因調査と当事者および球団内での処分、さらに再発防止策なども公表されています。
いわゆるホットライン制度(内部通報)を整備しておけば、この様な事態を避けられた可能性もあったとの見解もある様ですが、制度を作っても、まずは制度が浸透しなければ机上の空論で終わってしまいます。
また、通報者への報復遮断など、匿名などの、しっかりとした保護がなされなければ、本末転倒になってしまいます。
弁護士などの第三者への通報窓口の確保と、通報者の保護がしっかりとセットされることで、ホットライン制度が生きてくるのですが、これはかなり難しいです。
このホットライン制度は、ハラスメントだけではなく、企業内でコンプライアンス違反、不正行為の発生(そのおそれ)を知った者が、ホットライン制度を利用し通報することも目的としています。
この場合も、上司に相談すると報復や揉み消しのおそれがありますので、社長などのマネジメント層に届ける方法も盛り込まれていますし、さらには第三者窓口への直接的に通報する方法も用意されていますし、匿名による通報も出来るように準備している企業もあります。
ワタシの勤める企業でもホットライン制度は用意されていますし、何ならワタシも窓口の一つでもあります。
これとは少し異なるのですが、上司として配下の方々の業務遂行だけではなく、キャリア形成や様々な問題、悩みにも目を配ることが求められています。
その中には、ハラスメントや不正等の見聞の有無を確認したり、ハラスメントだけでなく問題化する前の小さな懸念の収集という意味合いもあります。
そのためには、1on1のミーティングや、グループミーティングなどを実施していますが、これも難しいですね、1on1では高圧的にならないように、さらに必要以上にプライベートに踏み込まないようになど気を遣っています。
間違っても「彼氏できた?」なんて訊くことはできません笑
先日、フジテレビ「ワイドナショー」で佐々木恭子アナウンサーが、後輩アナにスキャンダルを確認するつらさを語っていましたが、その中でハラスメントへの気遣いから『プライベートで私が知っておいた方がいいことはある?』と聞き方も配慮しているとおっしゃっていました。
ワタシも同じ質問を使うこともありますが、これもまたタイミングや相手によっては使えないです。
ただ、実際には、イチバン困るのは、壁を作ってしまって、何を訊いても“大丈夫です”と“特にありません”が続く事ですね。
これもワタシのコミュニケーション能力不足なのですが、課題は大きいです。
当たり前ですが、もう“飲みにケーション”などと言って、配下の方々を誘うことはありません。
ただ、不思議と最近の若い方の中には、飲みに行きたいとか、お誘い頂く事もあります。
その様な時には、ワタシの払える範囲ですが、そこそこのお店でご馳走するようにしています。
これは、ワタシも若い頃に、多くの先輩たちからご馳走になっていましたので、やはり次の世代に繋げて行かなければとの思いからなんですが、その際にも、やはりプライベートや、昔自慢などはしないように、気を遣いながら、、なんなら殆ど喋らずに、彼らが楽しそうに話しているのを見続けるだけの場合もありますね笑
本日の1曲は、槇原敬之さんの「まだ見ぬ君へ」です。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。