何という美しさ、そして躍動感だろう…★劇評★【ミュージカル=パリのアメリカ人(2019)】
何という美しさ、そして躍動感だろう。人を愛することがこれほど心を浮き立たせ、夢を追うことがどれほど人間を前に進める力となるのか。ミュージカルがバレエとこれほど融合し、新しい芸術の域にまで達していることにも驚かされる。さらにそれらを彩るのが、現代の唯一無二の音楽家、ガーシュインの名曲の数々。劇団四季が日本人キャストで日本初演しているミュージカル「パリのアメリカ人」は、極めて精緻にデザインされながら予想もつかない動きの中で繰り広げられる俳優たちの身体表現が、物語をどこまでも弾ませ、人々の心を別世界へと連れていってくれる大変な力作。今後ミュージカルを語るにもバレエを語るにも、この作品というスタート地点なくしては、何も始まらないだろう。(写真はミュージカル「パリのアメリカ人」とは関係ありません)
ミュージカル「パリのアメリカ人」は1月20日~3月8日に東京・渋谷のシアターオーブで、3月19日~8月11日に横浜市のKAAT神奈川芸術劇場<ホール>で上演される。横浜公演のチケットは2019年1月現在、5月31日分まで発売されている。
★ミュージカル「パリのアメリカ人」公演情報
劇団四季
KAAT神奈川芸術劇場
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