ミュージカルは「のだめカンタービレ」をさらに自由に解き放ってくれる世界だった。やっぱりのだめは上野樹里…★劇評★【ミュージカル=のだめカンタービレ(2023)】
音楽を演奏したり創ったりすることの原初的なよろこびを私たちに感じさせてくれた「野生のピアノ少女」のだめと天才指揮者の卵、千秋との大冒険は、漫画、アニメーション、ゲーム、実写ドラマ、映画と限りなく拡大し、ついにもっともふさわしいと思われるミュージカルというフィールドにまでにまでたどり着いた。しかも一貫して実写ののだめを担ってきた上野樹里が出演しての舞台版のだめワールドであるミュージカル「のだめカンタービレ」はのだめやそこに流れる音楽たちをさらに自由にし、解放してくれる世界だった。しかもサービス精神旺盛に、原作やドラマなどでの要素を入れ込んでみたり、一方でミュージカルでしか表現できない手法も積極的に取り込んだ。これまでののだめファンも、ミュージカルファンも同時に夢中にさせるだけの作品に仕上げてきたと言えるだろう。演出は上田一豪。(写真はミュージカル「のだめカンタービレ」とは関係ありません。単なるイメージです)
ミュージカル「のだめカンタービレ」は、10月3~29日に東京・日比谷のシアタークリエ、11月3~4日に長野県上田市のサントミューゼ上田市交流文化交流センターで上演される。
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