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阪清和が発表したミュージカルに関する劇評をまとめました。ジャニーズ関連のミュージカルはここには収容しません。音楽劇を入れるかどうかは作品ごとに判断します。
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2020年8月の記事一覧
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壁を越えていけるだけの跳躍力を持った上質なエンターテインメント作品★劇評★【ミュージカル=キンキーブーツ(2016)】
つぶれかけの靴メーカーが、大量生産や安売り合戦で競ってみても、勝てるわけはない。全体のパイは多くなくても、確実に買ってくれる層の心をがっちりとつかみたい。しかしそれにはその層にいる人たちの要望や事情をしっかりと把握し、他のどこにも作れないものを作らなくてはならない。それには互いを深く理解することが何よりも重要だ。そんなまるで経済の教科書を見ているような設定の中に、人間の感情やプライドや夢が弾け、とびっきり演劇的な空間に彩られている。だからミュージカル「キンキーブーツ」は単な
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悲喜こもごもの人間らしい人生を彩る名曲の数々に身をゆだねながら観客らも自らの人生を思う稀有な体験ができるひととき…★コンサート評★【ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサート(2020)】
世界的な大ヒットを連発した男性ボーカルグループの物語であるにもかかわらず、華やかな部分だけでなく、メンバーの不祥事や離反、個人的な浮き沈みまで描き出して、「物語」としての高い完成度を見せつけてきたミュージカル「ジャージー・ボーイズ」。日本では新進気鋭の藤田俊太郎の演出で、本国である米国以上に物語性が際立たされ、その豊かな陰影が日本人の感性ともマッチして大ヒットしたことはご存知の通りだが、2度目の再演となる今年の全国公演は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からすべて中止にな
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