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2019年1月の記事一覧
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濃密な空気の中に響く信念と狂気のせめぎ合い…★劇評★【ミュージカル=レベッカ 涼風真世・桜井玲香バージョン(2018-2019)】
20世紀半ばに活躍した女流作家、ダフニ・デュ・モーリエ(Dame Daphne du Maurier)の一世一代の小説がウィーンで舞台化されたミュージカル「レベッカ」が、日本初演から3度目の上演が続いている。しかも8年前の2度目の公演は帝国劇場などの大劇場バージョンとして上演されたため、もともとシアタークリエのオープニングシリーズ第3弾として上演された2008年の日本初演からは10年ぶりのシアタークリエ公演となり、コンパクトな空間の中で人々の怨念や魂の叫びが響く濃密な公演と
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揺るぎない信念に癒しの力で立ち向かうスケールの大きな物語…★劇評★【ミュージカル=レベッカ 保坂知寿・平野綾バージョン(2018-2019)】
あのレベッカが帰ってきた-。20世紀半ばに活躍した女流作家、ダフニ・デュ・モーリエ(Dame Daphne du Maurier)の一世一代の小説がウィーンで舞台化され、2008年の日本人キャストによる公演も大きな反響を呼んだミュージカル「レベッカ」が、日本初演から数えて3度目の上演が続いている。しかも8年前の2度目の公演は帝国劇場などの大劇場バージョンとして上演されたため、もともとシアタークリエのオープニングシリーズ第3弾として上演された2008年の日本初演からは10年ぶ
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ミュージカルというものの定義を一回りも二回りも拡張した作品として、大きな影響を与えていくだろう…★劇評★【ミュージカル=ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812(2019)】
トルストイが記した世界文学史上最高の小説のひとつ「戦争と平和」全4巻と2つのエピローグのうち、ナポレオン戦争の色が濃い第1巻と第3巻、第4巻の間にひっそりと存在しているような、しかし極めて人間的な営みが展開している第2巻の後半部分を主な舞台としてニューヨークで斬新なミュージカルとして仕立てられたミュージカル「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」の日本人キャスト版が、ついに日本初演されている。ほぼ全編にわたってさまざまな人間関係の下、大河ドラ
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夢幻のベールに包まれながら、登場人物や私たちが「オペラ座」から続けてきた長い旅路の終着駅に連れていってくれる…★劇評★【ミュージカル=ラブ・ネバー・ダイ 石丸幹二・平原綾香・咲妃みゆ・香寿たつき・小野田龍之介出演回(2019)】
ミュージカルとして知られる「オペラ座の怪人」の原作はガストン・ルルーの同名小説だが、ミュージカル化の立役者で作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーがミュージカル化した完全オリジナルの正統的続編が「ラブ・ネバー・ダイ」。ホリプロが日本人キャストで初演した2014年から5年ぶりに再演が行われ、連日盛況が続いている。しかしなんとも興奮するキャスティングが実現したものだ。主人公のファントム役には「オペラ座の怪人」日本人キャスト版を日本初演した際にファントムを演じた市村正親と、ラウル