イタリアンカサマツが解散したという事実
皆さんこんにちは。
よしもとで芸人をしながら、韓国でK-POPアイドルをやっている
史上初の現役K-POPアイドル芸人ことブルーレディの田中凌です。
毎回この自己紹介しっくりくるのが浮かばん。
閑話休題
皆さんはイタリアンカサマツというコンビを知っていますか?
東京NSC20期、僕らと同期です。
僕が彼らを知ったのは2014年の4月。NSC入学してすぐでした。
そして先日、2019年3月1日
イタリアンカサマツが解散を発表しました。
そんなイタリアンカサマツ、通称イタカサを知らない方のために簡単に説明したいと思います。
伊藤と宮戸、2人とも30歳
伊藤はロン毛で宮戸は唇オバケ。伊藤はオシャレが大好きで宮戸は映画が大好き。
伊藤はリボ払いに追われ、宮戸はオスカーの行方を追いかけ
伊藤は寿司、宮戸はハイボールが大好き、そんなコンビです。
彼らは入学当初、群を抜いてました。
各講師からの評価は軒並み良好、彼らもその実感は勿論あったのでしょう、肩で風を切って神保町を歩いてました。
初めてイタカサと絡んだのは夏くらいだったと思います。
NSCっていうのは1~6組、みたいな感じでクラスが別れていて
基本的にネタ見せとかその他授業はそのクラスごとでやります。
イタカサとは元々クラスが違ったので、一緒に授業を受けることはありませんでしたが
なんかしらの事情で、イタカサが僕のいるクラスに授業を振り替えで受けに来ました。
当時、僕らのクラスである5組には、マイルドシュート、キラキラ団、ガンプマーチ、QK地天、そして我らがペンブロークがいました(当時全然違うトリオでした)
正直言って飛び抜けて評価されてる人はいなかった中、1組で最強の戦績を誇るイタリアンカサマツなる外人傭兵部隊が5組に攻め込んでくると知り、5組はざわついてました。
それもそのはず、その頃、ライブ等はまだなかったので、他のクラスの芸人のネタを見るということが出来なかったのです。
ですから我々は
あのイタリアンカサマツが一体どんなコントをするのか、そして先生は何て言うのか。ていうかあいつらKOC1回戦さらっと突破してるじゃん!!!とざわつきを隠せなかった訳です。
そして回ってきたイタカサの番。
ターミネーターを元にしたコントでした。
当時、基本的な設定で、どっかで見たことあるようなボケをなんとなくでやっているコンビが多かった中、それは衝撃でした(多分これは言い過ぎ)
そしてネタを終え、イタカサが講師に放った質問で、我々は怒りに震えることになりました。
「KOCって、2回戦4分なんですよ~。でもぶっちゃけどうやって4分のコント作ったらいいかとかわかんなくて~」
はあ?KOC2回戦だ?こちとらクラス全滅じゃい。
てか語尾に~つけんな。っ!!!で終わらせろ!俺らの領土をこれ以上蹂躙するな。
全員が日独伊枢軸から抜ける決意をした瞬間でした。
(勿論そんな言葉遣いはしてないし、誰もイタカサうぜえとか思ってないし、領土もクソもありません)
それから程なくして、僕らはNSCを卒業し、よしもと1年目芸人としてデビューし、∞ホールに立つことになります。
話は飛んで、3年目、2017年5月。
イタカサとブルーレディはあるオーディションを受けに本社に呼ばれます。
知り合ってから3年も経てば当然仲も良くなるもんで、なんだろうな、オーディションどんな感じなんだろうな、なんて呑気に話しながらオーディション本番(ややこしい)を迎えました。
結果的に言うとそのオーディションは、あの伝説の「ミランポリンシアター」の劇団員オーディションだったのです。
まさかあのオーディションがある意味で地獄の始まりだとは誰も知らず、僕らはそこから、本番のある2018年2月まで、10か月に及ぶ稽古に挑むことになります。
毎週土曜日、本番4か月前からは週に2~3回、顔を合わせる訳ですから当然変化もあります。
僕の中で、今まではわりと話す同期、だったのが仲の良い同期に変わりつつありました。
ちなみに僕は仲の良い同期って言葉はあまり使いたくなくて、いや同期は同期で友達じゃないんだからって感じるんですけど、イタカサとの間柄はこうでもないと説明がつかなくて。
まあそんなこんなで、地獄の稽古を一緒にこなしてますから、必然的に稽古終わりに飲みに行ったりすることも増え
10円の寿司を見つけてからは狂ったように通い、宮戸の家に泊まらせてもらったりとか、伊藤ちゃんから服買ったりとか、まあなんか色々してました。
しまいには、稽古場で会い過ぎてて∞ホールで会うと、何でお前らここにいんの?みたいな感覚さえ覚えました。
2月に本番を無事終えて、そこから程なくして僕は韓国へと渡り
イタカサに会う機会も必然的に減った訳なんですが、それでも帰国の度に宮戸は朝まで一緒に飲みに付き合ってくれて、伊藤ちゃんのバイト先にいってめっちゃサービスしてくれて(してくれて)ありがとう~だったり、そんな感じで
イタカサが売れても、くそっ!!!!ってならなさそうだな、なんか喜んじゃいそうだなって感覚でした。
そんな彼らが解散をTwitterで報告していて、詳しく聞いたら伊藤が芸人をやめると。
まさか片方がやめて片方が続けるかたちでの解散なんて、想像もしてなかったので驚きました。月並みな言葉しか出てきませんが、本当に驚いたんです。
その日の夜、宮戸にラインして、色々と話ました。
2007年発売のPSPのゲーム「ガンダムバトルクロニクル」を俺が未だにプレイしてること。
ハマーン様の白キュベレイがチート並みに強いこと。
閃光のハサウェイの映画が楽しみだってこと。
復活のルルーシュ最高過ぎて濡れたってこと。
ギアス使えたらなってこと。
これからも頑張るよってこと。
まあそれを聞けて安心しました。偉そうな言い方ですが、安心しました
敢えて言おう。
狂乱のsingたちよ永遠に。。。。