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tapioca
2024年4月20日 10:17
知らない、野菜を手に取ってでもそれは、知ってるものと似ている何にも似ていないものは段々と私の世界から減ってきたそのことを苦く寂しく思っているだろうかわからない父の書棚からこっそりでなくヘッセ詩集を抜き取り誰にも言わない旅に連れていく私の日常は肉感を失っている繋がりへの希求は煩わしくなりバランスを欠いているのは世界ではなく私であるかゆるやかに死にゆく誰かを見送る時
2024年4月5日 03:35
その気配に怯えながら愛した血の呪いからも輪廻の鎖からも本能の質量からもついに逃れることが出来なくてもそれがわかっていても君の手を取ったのはどんなに汚くてもそれを愛と名付けるしかなかったどんなに痛くてもそこへ向かうしかなかったあの頃の僕を