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tapioca
2019年3月20日 20:46
綺麗事を聞き飽きるどころか使い飽きて思い飽きてしまったわたしたちそれで殴られる痛さもそれで誤魔化す気持ち悪さももう沢山ででもじゃあどんな言葉が今のわたしたちに馴染むのだろう吐き出した咳は白く冬に溶けたあなたが体を折り曲げて泣いた本当の気持ちを語るのに不慣れなわたしたちは不器用に寄り添い合いごめんねって繰り返したりんりんりん不意にかかってくる電話わたしと
2019年3月17日 21:04
寂しさと痛みどっち取る悲しみと孤独どっち取る俺は君といたいのか俺はただイタイのか幸福追いかけて迷い込んだ夢の果て闇夜に静まる狂気のほとり月に誘われ俺は刃を手にした「何頭狩れば家へ帰れる?」水草が囁く「家とは一体何のことなの?」牛蛙が輪唱を始める蛍の祭りはワンシーズン限りただ一人ただ一度の相手選ぶ命なら誰が今の俺を望むだろう俺は誰を望むだろう
2019年3月16日 17:56
多分僕はもっと早くひとりになるべきだったんだいや多分とっくの昔からひとりぼっちであるのにそれを誤魔化し続けてしまったんだツケが溜まっている「ひとはひとりだ」皆孤独だそれが真実だと何故みなみな認めたがらないのか何を成そうと成すまいと孤独の前に僕達はみな丸裸のけものだこの孤独は紛れもなく僕だけのものであるからして君にも母にも天にも取り上げられることはないそれを安
2019年3月16日 06:08
仮面を着けて語り出す頭の中散在するチープな言葉掻き集め織り上げてiPhoneがやっぱり無理とか結婚するならPanasonicねとかSHARPは信用できるけど冷たそうとかsamsungにご用心とかJobsの話してたら君が笑ってワケもなく嬉しかったこれが幸福ならああ僕は君以外愛せそうにないまるで祭りのように吸い込まれ狂乱繰り返しここがどこかわからなくなるまで踊り果て
2019年3月7日 23:19
戻るべき「いつか」などない「変わったね」と嘆かれても君の前にいたその僕が本当に僕だったのか君にどうして確かめられるというの?今本当を語ろうとする僕に聞きたくないと耳塞いで何を見てるつもりでいるの思い出のスクリーンにいるのは人形みたいに都合のよかった僕だけ何もかも捨ててしまったら僕は今どこへ行くだろう全て幻なんだと知った後で世界に最初に望むものは何だろう舗装されたコ
2019年3月5日 22:40
この三つ並べて君の前に立つ何故罪を罪と定めるのかシステムを保つため糾われた縄僕らはルール無しに生きられないほど増えすぎ頭も大きくなりすぎた社会社会社会と言うが人が三人いれば核家族にも井戸端にも路地裏にも校舎の陰にも社会はあり二人きり生きていくなら三人目いなくていいならそれは死へ向かう静かな幸福抱きしめ合い見つめ合い永遠を語り合う生ぬるく溶けてゆくだけの日々
2019年3月5日 01:56
あなたが私の名前呼んだ声一回分しか思い出せないけど呼び捨てにされるのが嫌いだったのにそれは桜みたいな音だった もうすぐ春ねくしゃみしながらあたたかくならないでと何故か願ってる 冬に囲まれて二人で繋いだ手あなたのぬくもりだけを頼りに進みたいと思った 愛の言葉を記号みたいに使いこなしてきたはずがあらゆる言葉が今あなたのためにあなただけのためにありそしてあなた
2019年3月5日 01:30
あなたが僕の夜空に現れてもう何年経ったのだろうある日見上げた空に紅い星が煌めいていた俯いて歩けば下を向いていればその美しさに目が眩むことも手が届かないと嘆くこともない僕は泣くことも出来ずに前をぼうっと見て歩いてたとにかく足を前へ右、左、右、左リズム崩さずにある日小石に躓いて転んで立ち上がれなくなったカラダココロ何もかも投げ出して仰いだ空にあなたがいた星