ゼネコンのデータ活用分野の現状
差が開きつつある建設業界
ゼネコンでデータ活用を進める立場上、やはり各社の動きは気になります。備忘録程度ですが、各社のプレスリリースをまとめてみました。各社は自覚しているなのか、無自覚なのか。企業間の差が確実に開きつつある現状です。
大手ゼネコンの状況
大成建設
大成建設、ビルの「主治医」に データで故障の予兆診断
業界初 サブスクリプションによる建物ライフサイクル管理サービス「LCMC」を提供開始
クラウドサービスにより不動産価値の向上、建物保守業務の効率化を実現
建築物ライフサイクルCO2の評価ツール「T-LCA シミュレーター CO2」を開発
調達から解体まで簡易にCO2排出量と削減効果を算出可能
国内初 設計図書の構造化データへの変換ツールを開発
DXの基盤となる効率的なデータ活用の推進に貢献
スマートデバイスを用いた情報一元管理システム「T-Communication」を開発
デジタルデータから個別情報を自動帳票化し、作業の生産性を大幅に向上
「T-iDigital Field」の機能を拡張
デジタルツイン技術を用いて建設機械との接触を防止
Wi-Fi環境とAI・IoTを一体化したDX標準基盤「T-BasisX」を構築
建築現場におけるDX推進を加速させ生産性向上を実現
鹿島建設
先端と文化の融合による複合施設「羽田イノベーションシティ」特別企画
羽田空港から未来を発信するイベント
「羽田スマートシティEXPO2022春」開催
AR、自動運転、NFT、AI、メタバースなどを活用した新たな可能性を発信
オープンデータを活用した公共施設アセットマネジメント支援システム「KCITY-MTM」の開発
VR空間を利用した遠隔現場管理システムに複数人がいつでも 遠隔から同時参加できる360°ライブ映像機能を追加
KAJIMA DX LABO オンラインミュージアム オープン
―鹿島が目指す土木の未来をオンラインで体感―
スマートビルがワーカーの健康行動をサポート
階段利用を促進する行動変容アプリの効果を実証
竹中工務店
ビッグデータ、AIによりスマートビルを推進するデータ・プラットフォームの新機能を開発
~「コモングラウンド・リビングラボ」にて適用し、実証実験を開始~
https://www.takenaka.co.jp/news/2021/05/02/index.html
「建設デジタルプラットフォーム」の構築によるデジタル変革の取組み
https://www.takenaka.co.jp/news/2021/12/01/
建物データ活用に関する技術開発の推進に向け、DATAFLUCT社の優先株式を引受
https://www.takenaka.co.jp/news/2022/03/04/index.html
※なぜか竹中工務店だけリンクがうまく貼れず。私のITリテラシー不足がばれる…
清水建設
中期デジタル戦略にもとづきデジタル化コンセプトを策定
〜デジタルゼネコンを目指して〜
虎ノ門・麻布台プロジェクトA街区でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進
~デジタルなものづくりのキーデバイス「SmartStation」を配備~
大林組
DX本部の新設について
施工場所にBIMデータを重ね合わせるMR施工管理アプリ「holonica™」を開発
仕上げ検査に適用し、円滑な情報共有と業務を効率化します
もう一歩で越えられそうな壁
…うーん、もどかしい。というのは、各社ともデータ活用の専門性を持つ方々がいるのです。その力が、個々の取り組みに分散していて、もっと大きな事業に繋がっていないのです。それができている業界もあるのに…。
私自身も、業界の進歩とサービス向上に貢献していきたいです。もし興味のある方がいらっしゃれば、一緒に何か面白いことをやってみませんか?