【事業再構築】【資本制ローン】で使える事例:ツアー、ブランド化、エコレストランによる地産循環型再利用の拡大
※事業再構築補助金、資本制劣後ローンで使える事例を紹介します。(ほぼ原文のままです)
概要
当社は農家と牧場との協力のもと、食べ残しをリサイクルして野菜を作る地産循環型再利用の取り組みを行っている。日本全体として食べ残しが多い現状や、地産地消による輸送コストやCO2の削減の重要性を踏まえ、当社はこの取り組みを拡大したいと考えている。
そこで当社は、①食育を推進する地産循環型再利用の見学ツアー、②農家と協力してのリサイクル農畜産物のブランド化、③徹底的なリサイクルで環境にやさしいエコレストランの運営、の3つの取り組みを行う。これにより、地産循環型再利用の普及を図る。
当社の強みを活かした事業運営により、当社の取り組みの認知度の向上を図ることで当社の飲食店の利用客を増やし、売上の増加につなげる。農家や牧場との協力や、環境活動の一環となる取り組みにより、地域や社会全体に貢献する事業としたい。
具体的な取組内容
当社は香川県を中心に、岡山・愛媛・徳島、神戸で飲食店の経営を行っている。地元の農家や牧場と協力しての地産地消の取り組みのほか、店舗の食べ残しをリサイクルする仕組みである地産循環型再利用を行っており、この取り組みは農林水産省が主催する「優良外食産業表彰」において農水大臣賞を受賞した。日本の食べ残しの多さや地産地消の拡大に向け、当社はこの取り組みの拡大が必要だと考えており、以下の3つの取り組みを新たに行う。
①地産循環型再利用の見学ツアー
小学生の社会科見学などをターゲットとし、食育を推進するためのツアーを組む。当社の取り組みを見学し、取り組みの重要性や農業の現場の問題点の教育を行ったのち、当社のレストランでリサイクル農畜産物を使った料理を振る舞うツアーとする。
②リサイクル農畜産物のブランド化
食べ残しを利用して育った野菜や豚・牛などを、農家と協力してリサイクル農畜産物としてブランド化する。環境にやさしい商品としてブランド化することで売上の増加が期待できる。
③エコレストランの運営
リサイクル農畜産物を利用するほか、環境負荷の低い設備の利用や食べ残し以外のものも徹底したリサイクルをするエコレストランを運営する。
事業者の現在と取り巻く環境
当社は昭和62年の設立以来、香川県を中心に近隣の県にも進出して飲食店の経営を行っている。中華やイタリアン、焼肉などの幅広い分野で店舗の展開を行っており、顧客も満足の料理・サービスを提供している。
当社の特徴的な取り組みに、「地産循環型再利用」がある。牧場や農家と協力して店舗で発生した食べ残しを飼料や堆肥とし、それを使って育てた農畜産物を当社が買い取り、食材として提供する仕組みである。その環境活動としての意義の高さから、農林水産省主催の「優良外食産業表彰」によって環境配慮部門の最高賞である「農水大臣賞」を獲得している。
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