【あるじなきひな飾り】 ■娘逝き 主のいないひな飾り 残されし者 無念をうらむ
【あるじなきひな飾り】
■娘逝き
主のいないひな飾り
残されし者
無念をうらむ
わが娘がこの世を去って
6年目のお雛様がやってきた。
それは娘の突然の死であった。
難病の膠原病を患っての死であった。
6年前のお雛様はあまりのショックで、
歌さえ詠めないでいたが今年は
詠んで見た。
娘が幼い頃より、お雛様が終わったら
早くひな飾りを仕舞わないとお嫁に
行くのが遅くなるといって早々に
片づけたものであった。
離婚をして、娘と別れて住んでいたから、
余りにも早すぎる娘の死は、
無念でならない・・・・。
私の同僚たちは孫が可愛いと言うが
私にはそんな想いも叶わない。
せき せつお