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「つくる人」「売る人」「買う人」の目的がひとつになる瞬間をつくりたい

作家と呼ばれるような「つくり手」は、つくることは得意だがそれ以外の接客や広報などは苦手だという話をよく聞きます。「買い手」であるお客様からは、そっとしておいてほしいという声も聞きます。両者の間にある「売り場」で何が起こっているのか?
「つくる人」と「売る人」と「買う人」が境界線を越えてつながる瞬間をつくりたい、そんなお話。

みんなが成功している「場」の違和感

私はつくり手ですが、売り手としての経験(いわゆる直販)もあります(今回はリアルな場のお話です)。最終的なアウトプットがアクセサリーの形状なので、現在の主な販路は、手づくり市や展示会、お店への卸、POPUPなど。これらはアクセサリーに限らず、どれも王道な売り場だと思います。

【売り場の流れ】
売り手(つくり手本人の場合もある)がいる。商品が並んでいる。
買い手は商品を手に取り、吟味。
売り手と買い手は会話をしながら、こだわりを伝えたり、お客様の悩みを解決したり距離を縮めていく。

この一連の流れで購入まで成立している人が多くいるわけです。
私はというと、うまくいくこともありますが基本的に苦手な場だと感じています。売り手としても買い手としても、毎度居心地があまりよくないのです。

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「伝える」がうまくいかない理由

私はどちらかというと人と話すことには積極的な方です。それでも感じる居心地の悪さの正体はなんだろう?と考えると、売り手(つくり手)、買い手、両者の間にある絶妙な距離感が苦手なのだと最近わかってきました。

【売り場の思惑】
売り手は、「誰か手に取ってくれないか、話すぞ伝えるぞ」とじっと監視している(空気がある)。
買い手は、「これ以上近づくと話しかけれるな」とわかっているし、興味はあってもまだ買いたいマインド未満なので遠巻きに見て去っていく。

誰しも、この無言のやりとりを1度は経験したことがあるのではないでしょうか。これは、接客のプロであれば簡単に解決できる問題かもしれません。誰でもうまくいく接客セミナーみたいなものを受講すれば、楽しく話せて、売れて、居心地もよくなるかもしれません。

だけどそれでは、スキル会得までにきっと接客苦行が待っているし、時間もかかるだろうし、個人のスキルにしかならないし、解決の輪の広がりは小さい気がする…。

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「売り場」の概念を変える

私は思う。
あの空気感はおそらく対人スキルの問題じゃない。個人が醸してしまう緊張感やぎこちなさというのは、空間の影響力が大きいはず。
そもそも「売る」と「買う」という立場での出会いが設計されているのがよくないんじゃない??
手づくり市、展示会、お店への卸、POPUP。これらが定義づけられた「売り場」というこのネーミングが諸悪の根源なんじゃない??

例えば、もし「売り場」が「試し場」という名前だったら?
お客様は商品を試しにやってくる。その場で試着を色々してもらって気に入れば購入してもらう。現在と何も変わらない流れだけど、来場するときの意識迎えるときの意識、これが変わるはず。これならもっと気軽に売り手と買い手の距離を縮めることができるのではないか??

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「つくる人」「売る人」「買う人」の目的をひとつに

「売り場」というネーミングがつくり出した距離感。同様に「つくる人」「売る人」「買う人」というカテゴリー分けもまた、ネーミングによって役割が定義されたり、互いに踏み込めない距離を生み出しているように思う。
3者が目指すのは、ただただシンプルに「装うのを楽しみたい」。それだけ。

純粋に買い物を楽しみにくる「売り場」としての場ももちろん必要(ビジネスなので)。だけど、ネーミングの呪いから解き放たれて、みんなで装いを楽しむ企画があってもいいじゃない。
あと3日で企画書をつくってみる!

▼企画の進捗(2020.3.4追記)

▼企画を振り出しに戻してみる(2020.3.10追記)

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自己紹介


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瀬戸 望 / 装心具ブランド「ソワ」
身に纏う喜びだけでなく、心の装いとしての装心具ブランド「ソワ」を営んでいます。 https://www.instagram.com/sower_setonozomi/ いただいたサポートはnote内で循環し、心豊かなnote循環を生めたらいいなと。よろしくお願いします!