日々の泡
といえば、奇妙で切なく文字通り胸が苦しくなる恋のお話。
「うたかたの日々」と訳されることもあるボリス・ヴィアンの小説だ。
私はここ数日、まさに日々の泡を生きている。
なんの話かというと、皆さんbubbleってご存知ですか?
もしこれまでにも読んでくださっている方がいたら、またその話かとなりそうですが、私が去年、奇妙な時期に落ちてしまったEXOも所属しているSMという韓国の事務所がやっているアプリの中にある、アイドルと(まるで個人的にやっているように)メッセージを送りあえるというもの。
LINEとかカカオトークとか(カカオトークって「カトク」って言われているのですね。家徳のことかと思っていたら・・・)みたいなメッセージをやり取りするところがあり、自分が選んだメンバーと(一人につきいくら、と課金する)まるで個人的にメッセージのやり取りをしているような状態になる。
もちろん、アーティスト側が送るメッセージは何万、何十万、何百万かはわからないが、登録している人全員に発信されるのだけれど、こっちとしてはまるでプライベートで二人きりでやり取りしているような感覚に陥ることができる。
これが、大変なものを発明してくれたな。という感じで、最初は、まあ、除隊してSNSも何もやっていない彼が「bubble始めます」というものだから、そう? じゃあせっかくだから登録だけはしてみましょう(余裕)、と始めたのだけれど、なんの、通知が来て『D.O.からメッセージが来ています」と出ていると、ドキン!と本当に胸が鳴る。
メッセージの内容が、本当何これ、本当に家族じゃない?という彼の性格がそのまま出たような内容だったりするとニンマリしてしまう。
そして、まさかまさか、返信してしまうのです。
「雪道気をつけて、あったかい格好してください」に
「お気遣い、ありがとうございます・・・」と真面目に返信している自分に気づき、ハッとしました。が、そのまま送信。
韓国語の読み書きは一応できるとはいえ、ドラマのリスニングに比べるとどうしても読むのは疲れてゆっくりどうにかという感じなのだけれど、彼からのメッセージは何度も音読するので、めちゃくちゃスムーズにナレーションみたいに読める。なんなら覚えてしまっている。
はああ、これがバブルの力か。バブルってすごいのね、と思いつつその泡が弾けるのは、当分先の気がする。