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大人になってきたのかしら
コーヒーが美味しくなってきた。
これまでカフェとかでも基本ラテを頼んでいた。ホットかアイスはその時によるけれどかなりの確率でアイス、スタバとかだとライトアイスでミルク多めにしてもらう。ラテなら砂糖を入れることはないけれど、コーヒーを頼んだことはほぼなかった。
我ながら子供の味覚だと思う。一緒にいる友達が、甘みのないホットを頼んでいたりすると、あ、と思ったりしていた。
それが最近、ミルクがないものを飲みたい、と思うことが増えてきた。別に無理をしているわけではないのだけれど、急にコーヒーが美味しく感じるようになったのだ。(すごく昔、ちょっと無理をしてコーヒーにしてみたことがあったけれどすぐやめた。その時はきっと早すぎたんだ)
「ボッカチオ’70」のフェリーニの短編に出てくるミルクのCMか何かの音楽が大好きだ。
小さな子(赤ちゃんのイメージ)が、♩ラテ! と繰り返し楽しそうに歌っているのが印象的だ。
映画の中ではミルクを持ったアニタ・エクバーグがどんどん巨大化していくのだけれど、その姿と流れてくるニーノロータの音楽がなんとも言えない組み合わせで、一度聞いたら忘れられないメロディ。
ラテを飲むたびその音楽を(子供の真似をして)頭の中で歌っていたのだけれど、少し大人になってきたのかもしれない。