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「私は、スーパーキューピッド」

ラジオといえば、私にとって子供の頃聞いていた基礎英語と、こんなのもあるんだよと教えてもらったFENだった。

子供の頃、ハリウッド映画の世界にどっぷりはまって、絶対に高校からアメリカに留学するんだと決めていた夢はいつの間にかどこかへ消えてしまったけれど、あの頃ラジオから流れてくる音楽も言葉もカラフルで、ワクワクして聴いていたのをすごくよく覚えている。

ラジオドラマというものを意識したのは、脚本を書き始めた頃だった。

それまでラジオとドラマは私の中でそれぞれ別々に存在していて、あまり繋がってなかったのだけれど、書いてみたらすごく面白く、映像がない分、想像でどんどん広がっていくのが楽しい。

ラジオの前でワクワクしながら、想像を膨らませて聴いていた昔と同じような気持ちで、音を頭の中で浮かべながら、その先の映像を広げながら色々な人物、その感情を書く。

頭の中にはまだ聞こえない音から、映像が溢れている。

すごく楽しいなあと思うのは、書いただけで終わるのではなく、成立していく過程、収録に参加するところ。

目の前で世界が作られていく過程を体感することができて、どんどん立体的になっていく。それは私が想定していたのをはるかに超えて、全然違うものになることも多くて、毎回、演じてくれる役者さんたち、そして演出や音響、といった音から物語を作っていく方達の力を感じる。

     *          *          *

先日放送された「私は、スーパーキューピッド」は徳島県にある実在のスーパーをモデルにしたフィクションですが、実際に現地で取材をした上で、
キャラクターから作っていくのは、すごく楽しく、全然別のものなのだけれど、現実に取材した皆さんと、物語の世界のキャラクターがどこかで手をつないでいるというか、一緒にいるように感じながら作りました。

今週14日まで聴くことができますので、よろしければ、お聴きいただけると嬉しいです。




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