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『ヴィンチェンツォ』でソン・ジュンギにハマったら

「最近、アレ見てるんですけど。韓国ドラマ面白いですね」

と言われたら、ここしばらくはほぼ間違いなく『ヴィンチェンツォ』だ。

特に男性が多い気がする。

私が韓国ドラマを観始めた頃、よく言われていたのは日本人男性は韓国時代劇にハマる可能性が高い。というものだった。

韓国ドラマにハマった女性は大体可処分時間ほとんどがそこに費やされる(その前後、妄想、余韻に浸るなどの時間も含む)のだけれど、例えば一緒に生活している恋人、家族だったりにしてみれば、え、そんなに、という感じになるのだろう。

そして、そんなに面白いなら自分も・・・と思ったものの、どうにもしっくりこない。という時にこれなら! となるのが時代劇だったようなのだ。

結果、夫婦共々韓国ドラマにハマって楽しんでます。という方が韓国語の学校に通っている頃、よくいらした。

逆に私は韓国時代劇、が全くダメだった。もっというと、150回とか続く長いもの(大体が愛憎劇、復讐とか因縁とかかなりドロドロしていた)もダメで、さらに言ってしまうと『冬のソナタ』もがっつりは観ていない。

何度かここにも書いているけれど、2005年以降の、韓国ドラマ界ではミニシリーズと呼ばれる(今でもこの呼び名あるのかな。最近は回数や時間などもいろんなパターンが出てきた)ものを中心を観てきた。

のだが、ここ数年、この枠に時代劇が増えてきた。私の中では掛け合わせて
『ミニ時代劇』と呼んでいるのだが(つまり“短い時代劇”なのだけれど、これについてはまたじっくり書きたい。)これは観れる、というか面白い!

時代劇は敬遠してきた私でも面白いというものが増えてきたのと同じように、韓国ドラマは苦手だった男性でも面白いものが増えてきているということなのだろうと思う。

『キングダム』『秘密の森』とかもそんな傾向がある気がするし、『ヴィンチェンツォ』はまさにそういうものの象徴のような作品だと感じる。

そして、男性もハマる韓国ドラマの主役がソン・ジュンギというのも、女性目線も決して忘れない心憎い配役だ。

というかこれはソンジュンギありきでしょう、と思う。

彼の、あまりにも端正ゆえに気障に感じてしまうこともある存在を逆手にとり、性別関係なく魅了するキャラクターを作り上げている。

この作品で彼にハマった方には、以下の作品もお勧めしたい。


『根の深い木』

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『浪漫ドクター キム・サブ』ハン・ソッキュン主演のドラマ。
ソンジュンギは、ハングル文字を作ったとされるセジョン大王の青年期を演じているが、キャストそれぞれがピッタリで見応えある演技はもちろん、史実に基づいたストーリーにも惹き込まれる。


『太陽の末裔』

5年前の作品ながら、人気の衰えないラブストーリー。個人的にプレ『愛の不時着』、あの作品から北朝鮮を引いたら? という位置付けのドラマ。
『ヴィンチェンツォ』でソンジュンギを知った人は、彼がこの作品で共演したソン・ヘギョと結婚、離婚したというプライベートを知らないというのが、なんだか不思議な気がする。とはいえ、作品内の最高のパートナーぶりは色褪せない。


『成均館スキャンダル』

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一時期かなり流行した、男装する女の子(実は逆ハーレム)×時代劇の定番人気作。ユチョン、ユアインとともにヒロインを囲む気障な男を演じた。


映画ではパク・ボヨンと共演し、狼少年役をやった『私のオオカミ少年』も当然だが、他作品とはあまりにかけ離れた姿だけにお勧め。

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だけど、狼になっても彼の品は健在、という印象。


こうやってみてみると、ソンジュンギは最初から一貫してノーブルでブレがない。そこに韓国系のイタリアンマフィア、という一見対照的なキャラクターがストンと降りたんだろうなと感じる。


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