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10. バリエーションの広がり

今日のお話は、ピクニックシートのデザインが確定した後、商品化するB反を具体的に選んでいった際のエピソードです。最終的に10種類ものバリエーションを展開することとなった過程について、お話します。

「せとかわデニムプロジェクト」とは、瀬戸内かわいい部EVERY DENIM(現ITONAMI)のコラボではじまった商品開発プロジェクト。2019年春〜2020年春、1年間の活動を通じて「瀬戸内デニムピクニックシート」という商品を作り上げました。
「“かわいい“という観点からデニムを見つめ直し、倉庫に眠るB反を活用して新しい商品を作る」という旗のもとメンバーを募集し、ゼロからはじまったこのプロジェクトがどのように歩みを進めてきたのか…?
このnoteではその1年間の軌跡を綴っています(目次はこちら)

10. バリエーションの広がり

デザインが最終的に決まってから、ピクニックシートに生まれ変わるB反を選ぶとともに、素材をベースに販売数を具体的に検討していきました。
プロジェクトを始める前の、なんとなくの目標は300。ただ、 B反の種類によっては活用できる数(メートル)があまりなかったことや、 島田さんからも「まずは100点を売り切るのがいいのでは? 増産はいつでも対応しますよ」とアドバイスをもらったこともあり、まずは100とすることに決めました。(その後、最終的には150となりました)

総数と同時並行でバリエーションも検討し、最終的に出来上がったのは10種類の生地のピクニックシート

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注)いちはやく完成したピクニックシート3種類
なつきさん
“B反を選んでいるうちに、かわいいものがたくさん目に入って欲が出て、今までにない色味がほしいとか、斜めに罫線が入っているのがほしいとか、ちょっと変わったのがあったら置いておいてくださいとか、篠原さんには、我儘なリクエストをたくさんさせていただきました(笑)
かわいい生地がたくさんあったので、これも、これも、と自分たちでも予想しなかったくらいにバリエーションがどんどん増えていったんです。”

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注)篠原テキスタイルさんに赴き、B反を選ぶ様子
なつみさん
“幅が狭いから使えないと篠原さんに言われたものも、他の生地にはない両端のセルビッチ(耳)がかわいくて諦められなかったので、2つ縫い合わせ、通常よりサイズの大きい「花曇りの海」も生まれました。
選ぶ楽しさがあるし、選んだからこそ大事にしたい・愛しいと思ってもらえる。私たちも、まさかこんなに展開できるなんて全く思っていませんでしたが、並べて見てとても楽しいし、デニムの多様性が表現できて、とても嬉しく思います。”

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注)セルビッチを活かしたデザインの「花曇りの海」

一定以上生地のストックがたまったら、プロジェクトメンバーが篠原テキスタイルさんからB反をピックアップし、松田さんが1つ1つ丁寧に縫いあげ、それを浦上染料店さんにテフロン加工出しをして、テフロンが上がったら完成です。組成表記もEVERY DENIMで作成してくれました。

今日のまとめ
・素材(材料)をベースに数や種類を検討し、まずは無理のない範囲で販売数量を決定した
・B反を選ぶうちにかわいい生地がどんどん目に入り、最終的に10種類ものピクニックシートが出来上がった
・選ぶ楽しさがあり、デニムの多様性も表現できるラインナップとなった


デザインの決定から実際の商品化まで、本当にたくさんの方に力を貸していただきました。次のnoteでは、お世話になった方々の温かいエピソードについて、やすかさんにお話を伺います。

こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします!
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります!

プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
◆せとかわデニムプロジェクト公式サイト
◆せとかわデニムプロジェクト活動日誌(note)
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