4.ロードマップ作成・緊張の仲間集め
今日のお話は、「せとかわデニムプロジェクト」を実施すると決めてから、プロジェクト全体のロードマップを検討し、プロジェクトメンバーを募集するまでの歩みについてです。
「せとかわデニムプロジェクト」とは、瀬戸内かわいい部とEVERY DENIM(現ITONAMI)のコラボではじまった商品開発プロジェクト。2019年春〜2020年春、1年間の活動を通じて「瀬戸内デニムピクニックシート」という商品を作り上げました。
「“かわいい“という観点からデニムを見つめ直し、倉庫に眠るB反を活用して新しい商品を作る」という旗のもとメンバーを募集し、ゼロからはじまったこのプロジェクトがどのように歩みを進めてきたのか…?
このnoteではその1年間の軌跡を綴っています(目次はこちら)
4.ロードマップ作成・緊張の仲間集め
プロジェクトを立ち上げることが確定したら、具体的なスケジュールを作成しました。運営メンバーも、そしてこれから募集する仲間も、本業の仕事や家庭がある人たち。仕事や家庭を持ちながらでも参加できるように、スケジュールはゆとりを持たせることを意識して作成しました。
商品サンプルの作成や量産するためにかかる期間など、モノづくりの工程の知識はなかったため、仮で作ったスケジュールを島田さんに見てもらい微調整。実は、もう少し巻きでいけるのでは?と言われた部分もありましたが、前述の理由でゆとりをもたせたままにしました。
スケジュールを最初に作ったら、あとはちゃんとそれに則って進めることが大事。スケジュールを作成したプロジェクトリーダーのみなみさんが、進行状況をチェックする役割を担っていました。
注)プロジェクト初期に作ったロードマップ
プロジェクトメンバーを募集するにあたっては、活動を通じてこれまで出会ってきた方たちの顔が具体的に浮かんでいました。
地元を離れて東京からでも瀬戸内に関わりたいと思っている人、地元愛とクリエイティブな力が両方ある人、その力を活かす場所を探している人・・・。募集ページ作成にあたっては、その人たちに届くことを想像しながら、できるだけポジティブな言葉でよびかけることを心掛けました。
また、まだまだ瀬戸内かわいい部のことを知らない人も多かったので、そんな人たちにも安心して応募してもらえるように誠実な言葉も意識しました。
人によってはなかなかこのような地域活動の意義や楽しさを感じてもらうのが難しいかもしれない。けれど、逆に、この活動・この言葉を楽しいと思ってくれる人は素敵な人に違いないし、そういう人たちと一緒に活動したい。
瀬戸内かわいい部のSNSで告知を拡散するほか、興味を持ってくれるであろう人には直接声をかけ、さらに、まだ出会っていない人たちにも向けて、運営メンバーの住む岡山や、プロジェクトに協力してくれるデニム工場・篠原テキスタイルさんがある福山の店舗にチラシを置いてもらったりもしました。
注)メンバー募集のチラシ
募集ページでは、これから参加する人が分かりやすいよう、1年間を3ステップに分け、いつどんな工程があるのかを明確にしました。1年間常に100%の力でフル稼働するのはきっと難しい。アイデア出すのが得意な人、モノづくりが得意な人、発信が得意な人・・・それぞれの人が得意な部分で力を発揮できるように、適材適所で活躍してもらえたらと考えたのです。
注)メンバー募集の際の画像。大まかなステップは見せつつも、細かな作業まで提示すると尻込みしてしまう可能性も考え、狭き門にしすぎないよう、詳細スケジュールはあえて隠しておくように。
また、どんなプロジェクトになるのか、どんな人たちが参加しているのか、想像してもらいやすいように、募集期間中に、コラボするEVERY DENIMさん・今回のプロジェクトに生地を提供してくれることになった篠原テキスタイルさんと一緒にプレイベント(篠原テキスタイル工場見学)も実施しました。
みなみさん
“この頃の瀬戸内かわいい部は立ち上げから半年しか立ってなくて、活動実績も予算もほとんどありませんでした。何の商品を作るかも具体的には見えてなくて、見る人によっては、どうやって実現するんだろう…と感じたと思います(笑)だからこそ「ゼロからのスタートだけど、1年後には絶対おもしろいカタチにする!だからみんな集まって!」と、宣言のような、祈るような気持ちで募集ページを立ち上げました。”
どんな人が集まるのか分からない、そもそも集まるのかも不安で、文字通り、毎日「祈るような気持ち」。でも、きっと素敵な人が集まってくれる、と、毎日申込ページを何度も見る日々が続きました。
定員が埋まったのは、告知をしてから2週間後。瀬戸内かわいい部の活動を通じてSNSで知り合った方が3名、インディゴ染め体験参加者から3名、そして、全く接点のなかった方4名、計10名のメンバーの参加が決まりました。当初の運営メンバー4人とEVERY DENIMの島田さん、池上さん含め、総勢16人でのプロジェクトが開始しました。
注)16名のプロジェクトメンバーと活動地域
今日のまとめ
・仕事や家庭と両立できるように、ゆとりをもったスケジュールを作成した
・1年間の活動をイメージしやすいように、期を区切り各期ごとの活動テーマを設定した
・参加してほしい人を具体的に思い浮かべ、その人に届く言葉を紡いだ
・プロジェクトに関するプレイベントも実施し、具体的な活動イメージをもってもらった
・10名のメンバーの参加が決まり、運営と合わせて16名で活動することになった
プロジェクトメンバーも集まり、次回のnoteからいよいよ16名での活動が始まります。次回は、どんな商品を作るかについて議論したアイデア出しの過程について、お話します。
こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします!
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります!
プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
◆せとかわデニムプロジェクト公式サイト
◆せとかわデニムプロジェクト活動日誌(note)
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