5.アイデア出し

今日のお話から、いよいよ16名での活動が始まります。プロジェクトメンバーが集まり、どんな商品を作るか議論したアイデア出しの過程について、お話します。

「せとかわデニムプロジェクト」とは、瀬戸内かわいい部とEVERY DENIM（現ITONAMI）のコラボではじまった商品開発プロジェクト。2019年春〜2020年春、1年間の活動を通じて「瀬戸内デニムピクニックシート」という商品を作り上げました。
「“かわいい“という観点からデニムを見つめ直し、倉庫に眠るB反を活用して新しい商品を作る」という旗のもとメンバーを募集し、ゼロからはじまったこのプロジェクトがどのように歩みを進めてきたのか…？
このnoteではその1年間の軌跡を綴っています（目次はこちら）

第3章　16人での活動開始

5.アイデア出し

メンバーが集まったら、どんなかわいい小物が欲しいか、いよいよアイデア出しのスタートです。メンバーは、瀬戸内、関西、関東と離れた場所で暮らしているので、オンラインのコミュニケーションツールとしてSlackを活用しました。

運営メンバーが意識したのは、みんなが気兼ねなく意見を出せるような雰囲気・ムード作りです。参加メンバーが出してくれた意見は否定せず、まずは受け止めること。参加メンバー全員に、なにかしらの「これをやってみたい」という理想のイメージがあると思ったため、実現可能性は一旦置いておいて、やりたいことはまず意見してもらいました。

ただ、瀬戸内かわいい部の考える「かわいい」というイメージもありました。今まで発信してきたそのイメージを崩したくないこと、それに惹かれて参加してくれたメンバーもいることから、まず「瀬戸内かわいい部の“かわいい”」を共有するため、運営メンバー自身が心からかわいいと感じたもののシェアも、積極的にしていました。

注）アイデア出しのSlack投稿の一部

みなみさん
“最初のアイデア出しの段階では、予算や購入してくれるターゲット層などは、敢えて設けていませんでした。決して予算があるプロジェクトではなかったため、現実的な条件を前提に考えると、何もできなくなってしまうからです。難しそうなことも、これをクリアしたらできるかも、とポジティブに返答し、すべての意見に乗っかって特に軌道修正もせず、どこまで広がっていくのかわくわくしていました。”

注）メンバーから出たアイデアの一部

1ヶ月以上オンライン上でアイデアを出したあと、2019年5月、初めてメンバー同士で会って打ち合わせを実施しました。

打ち合わせ場所は、倉敷にある「cuore（クオーレ）倉敷」と「新古民家再生空間Barbizon（バルビゾン）（現：暮らしの宿 てまり の おいとま）」。瀬戸内かわいい部が企画するイベントは会場に毎回こだわりがあり、”せとかわ”らしい、瀬戸内にゆかりのあるお店や、かわいい場所を選んでいます。

参加メンバー同士は初めましてでしたが、1ヶ月以上やり取りを重ねていて共通言語も多く、会話がはずみます。打ち合わせにあたっては今まで出たアイデアを事前にすべて付箋に書いておき、みんなで分類しながら振り返り、アイデアを深めていきました。

注）2019年5月に実施した付箋ワーク

今日のまとめ
・アイデアを出す際、まず実現可能性を考えずに広げることを意識した
・どんなアイデアであっても、プロジェクトメンバーの意見はポジティブに受け止めた
・オンライン上でやり取りをしたあと、対面で議論する機会も設け、付箋を使いながらアイデアを深めた

順調に進んだかのように思われたアイデア出し。実はその裏では、運営メンバーが人知れず涙を流す出来事がありました。
次のnoteでは、プロジェクトが始まった頃の裏話について、瀬戸内かわいい部 部長のやすかさんと、せとかわデニムプロジェクト プロジェクトリーダーのみなみさんにお話を伺います。

こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします！
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります！

プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
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