(コラム#7) 作って半分、伝えて半分
メディアの方の協力も含め、プロジェクトの初期から徹底的にこだわった広報について綴った前回・前々回の記事は、いかがだったでしょうか。
今日は、せとかわデニムプロジェクトの広報をメインで担当したみなみさんに、どんな思いで取り組んだか、その背景についてお話を伺います。
みなみさん
“本業で広報・PRの仕事をしていることもあり、せとかわデニムプロジェクトの広報・PRをメインで担当させていただきました。
今回のプロジェクトでも本業のお仕事でも大事にしている言葉に「作って半分、伝えて半分」という言葉があります。
作家やクリエイターなど、作り手の立場に立つと、どうしても商品や企画の中身を「作る」ことに集中しがちです。でも、せっかく素敵な商品を作っても、誰も知らない無人島で「完成したよ!」と叫んでも、誰にも気づかれず終わってしまう・・・それってとてももったいないと思うのです。のろしをあげたり、時には自分で船を出してお客さんを迎えに行ったりして、見てもらう努力をしなくちゃいけない。「作る」のと同じくらい「伝える」って大事だと思っています。
そして、「伝える」のは想像よりも時間がかかるものです。さらに、一度伝えても人は忘れてしまうもの。だから、本当に伝えたいことは何度でも繰り返し発信するようにしました。繰り返し言葉にすることで、人はだんだん「これが伝えたいことなんだ、大事なことなんだ」と感じるようになります。発信する本人も、何度も話したり書いたりするうちに、自然と伝えたいことの輪郭やキーワードがはっきりしてきますしね。
このようなことをいつも意識しながら、1年間、発信を行ってきました。そして、一番盛り上げたかった販売予約開始のときは実際に一番反応が多く、ホームページの訪問者数も右肩上がりに増え、SNSでも様々な人が「楽しみに待っていたよ」「予約したよ」「早速使って見たよ」などの投稿をしてくださいました。タイムラインがせとかわデニムプロジェクトで埋まった日のことは、今でも忘れられない思い出です。
この活動を伝えていくにあたり、多くの方に支えていただきました。
プロジェクト期間中には、岡山県さん主催の東京での移住フェアをはじめ、県外でのイベントにお招きいただく機会が重なりました。自分たちの活動とその背景にある思いや楽しさをより詳細にお伝えすることができ、参加してくれた方との新たな出会いもたくさんあり、とても貴重な経験となりました。
私たちの活動を取り上げてくださったメディアの方々にも本当に感謝しています。岡山経済新聞さんは、商品完成のおしらせ後すぐにご連絡くださり、完成した商品や、オンラインで開催したフィナーレイベントについて丁寧にご紹介いただきました。
KSB瀬戸内海放送さんには、篠原テキスタイルさんに生地をピックアップに行くところ、いつもはオンライン上で会議をしているメンバーがDENIM HOSTEL floatに集まって打ち合わせをするところなどを2日にわたって取材いただきました。最初に作ったサンプルと、そこから変化した完成品、プロジェクトメンバー始め関わる人の顔やそれぞれの思いをまで詳細に汲み取っていただけたこと、ありがたく思っています。
そして何より、メンバー自身の口コミ。メンバーのありのままの声、熱心な発信からは、オフィシャル発信だけでは伝わりきらない温度感やエピソードが伝わります。メンバーが自分の言葉で話すからこそ、「その人を応援したい」と感じた人たちが集い、プロジェクトを長期にわたって応援してくれたのだと感じます。
いろいろな方の協力のおかげで、多くの方にせとかわデニムプロジェクトを知っていただくことができました。プロジェクトを初めて1年で、ここまでたどり着けたこと、とても感慨深く思います。”
次回のnoteから「7章 販売後の工夫」に入ります!次は商品を知ってもらうための取り組みについて、お話します。
こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします!
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります!
プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
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