![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158541708/rectangle_large_type_2_8a3db26c63dc8e0d9d6c0e4176937bc2.png?width=1200)
北の大地の小さな工場で叶えた大きな夢。
「わたしの強みって何だろう」
誰もが一度は考えたことがある問いかもしれません。
わたしの場合、結果がともなっていないと「強み」と言えない気がして、そうなると「わたしには強みなんてない」ってしょんぼりしちゃってました。
結構、パワーワードなんですよね、「強み」って。
社会に出ていろいろな経験をすれば、そのうち強みが見つかるだろうって思っていたけれど、いつまで経っても「強みさがし」から抜け出せずにいました。
同じように悩んでいる人いませんか?
そんな人に今回オススメしたいのが、『天職が見つかる空想教室』植松努 著(サンクチュアリ出版)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729322005-8U0siakv5Nf4uVdpWY3cPeyQ.jpg?width=1200)
著者は、北海道の赤平という町の小さな工場の経営者。20人ほどの従業員しかいない町工場だけれど、そこではロケットが作られています。しかも作るだけでなく、自分たちの手で宇宙に打ち上げていて、小さな工場には宇宙に似た無重力状態を再現する大きなタワーの実験装置がたっています。
その実験装置はなんと、NASAとドイツと北海道にある著者の工場にしかないものだそう。そしてこれまた驚きなのが、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が1年の3分の1くらいを著者の植松氏の工場まで実験しにやってくるとか。
こう書くと、植松氏はさぞかし優秀な子供時代を送った経営者だろうと思うかもしれません。しかし中学生の頃、スペースシャトルや『機動戦士ガンダム』に憧れ、宇宙飛行士かロケットの仕事がしたいと先生に言うと、「おまえの成績では、どうせ無理」と言われ、「ちゃんと現実を見なさい」とさとされる子供でした。
一瞬その、”現実”について考えようとするのですが、夢を諦めきれない植松氏は、中学生のときにお母さんから言われたこの言葉を思い出しました。
「思うは招く」
「思ったら、そうなるよ」という意味のこの言葉は、植松氏の人生の道しるべとなりました。
そして「人生なんて1回しかない」のだから、たくさん失敗をしても「いっぱい寄り道をした方が得」と考え、いっぱい人に出会い、いっぱい経験をすることが、棺桶に入る瞬間の、自分の価値になると行動し続け、今があります。
本書は夢を叶えるまでのステップで章立てがされています。
Lesson1:思い描く。
Lesson2:思い込む。
Lesson3:思いやる。
Lesson4:思い切る。
Lesson5:思い続ける。
それから、わたしが特に共感して濃く、濃ーく、線を引いた箇所がこちらです。途中、抜粋してお伝えしますね。
「ほとんどの日本人は、夢も趣味も「買うしかない」「してもらうしかない」「お金を払うしかない」と思い込まされてる。だから、お金がほしいのです。でも本当は、夢とか趣味というものは、自分で考えて生み出すものです。(途中省略)ぼくはあらためて「読書」という漢字を書いてみました。そうしたら「読んで、書く」だと知りました。だから書いてみようと思いました。(途中省略)好きなことはやっている時間が長いから、知らないうちに能力になっています。だから好きなことがあったら、どんどんやった方が良い。」
この箇所を読んだとき、これまでわたしは、”本が好きだから”、お金を払って、”本を買って”、”読んで”いました。だけど、好きな本に関わるには、”自分で書く” こともありだなって気づくことができて、本に線を引いて、感じたことを書き込み、ページの角を折ったのでした。
白状すると、子供さんでも理解しやすいように書かれているからか、ちょっと物足りない本だな~と思いながら読んでいました。けれど、著者が出演しているTEDでのスピーチ動画を観ると、植松氏の優しいお人柄が文章に表れているからでもあるなって思えたし、優しい中にも力強いメッセージを受け取ることのできる書籍でした。
TEDスピーチ動画はこちら↓
(素敵なお話しに、感動して泣いちゃいました)
「やりたいことがあるけど、どうせ無理」とか、「この歳からやっても、どうせ無理」。または、「そもそもやりたいことなんてない」って思っている人、いませんか?
そんなひとにオススメしたい書籍、『天職が見つかる空想教室』。
読めば、それらは間違った思い込みだったと気づかされるかもしれません。