書評ブログ vol.25「希望の糸」を読んで
無類の本好きのわたし。どうせなら読んだままにせず思いっきり主観の入った書評を書いてみたいと思い立ちました。この記事がきっかけとなり、実際に読んでくださる方がいたらとても嬉しいです。
≪読み終わった本≫
『希望の糸』 東野圭吾
大好きな東野圭吾さんの最新作。東野圭吾さんの作品は必ず購入していますが、毎回思うのが「東野圭吾さんって天才」。
人間の奥深い心理を見事に描いてくれるので、犯人にさえも同情の涙をながしてしまうほどです。
あるカフェのオーナーである女性が殺害されます。被害者の女性の交友関係を辿っていくうちに、事件のカギを握るとされる二つの家族が浮上します。やがて、捜査が進むにつれ、その二つの家族の間には題名にもなっている「希望の糸」でつながれていることが分かるのです。
そして、今回の作品には、東野作品では欠かせない、あの加賀恭一郎のいとこである松宮刑事が登場します。その松宮自身にも出生に関するある秘密が隠されていました。
事件解決のカギを握る二つの家族と松宮刑事の出生の秘密、ともに共通しているのは家族の絆でした。そしてその絆とは血のつながりのことをいうのか?それとも一緒にいる時間なのか。
またもや東野圭吾さんの物語によって、人間の持つ奥深さを体験することができました。