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イライラから解放!日常を好転させるマインドフルネス実践法 レビュー『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』

本好きライター瀬田かおるが、あなたにオススメしたい本をご紹介。


はじめに

「平均47%」。これは1日の生活の中で、今やっていることと違うことを考えている割合だそうです。つまり人は、目の前のことと同じくらい”違うこと”を考えているのです。

毎日を時間に追われている気分で過ごしている私は、妙に納得しちゃいました。食器を洗っているとき、まだ返せていなかったメールのことが気になり、次の週末の予定のことが気になって次第にイライラしちゃうことがよくあるからです。

結果、大したことしていないのに心も体もグッタリしていることに気づきます。

じつは脳には、何かに集中しているときに活動する部位があるそうなのです。その集中している状態は「マインドフルネス瞑想」でつくることができるというのが、今回ご紹介する書籍『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』です。

この本は、私のように「ひとつのことをしていると違うことが浮かんできてしまう人が集中できるようになる」とか、「イラッとした気持ちを引きずらなくなる」というように、仕事や日常生活が良い方に変化するよう「いつでもどこでもマインドフルネス」を実践できるようその方法を説いています。

本と著者について

『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』
著者:中村 悟
出版社:日本実業出版社

書籍情報

著者の中村悟さんは、1.5万人以上に企業研修や講演、ワークショップなど開催。マインドフルネスを実践することで、日々の行動が変わるよう活動されているマインドフルネス・メッセンジャーです。

こんな人にオススメ

✅ToDoでいっぱいになってる頭をクリアにしたい
✅イライラをなくし心を穏やかにしたい
✅マインドフルネスを簡単に習慣化したい

どんな本なのか

『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』では、大きく3本の柱で書かれています。

1.マインドフルネスの理解と体験で、気持ちを整える
2.日常的な活用事例と実践ワークで、毎日が好転する
3.脳の仕組みにそった習慣化で、人生が楽しくなる

そうなるために、マインドフルネスの解説に留まらず、日常でマインドフルネスを実践できるような48個の事例が紹介されています。しかもある男性をモデルに、その男性の自宅や仕事、出先、休日におけるあらゆるシーンを想定。いつものパターンだとこんな感じになるけど、マインドフルネスを実践するとこんなふうに日々の過ごし方が好転しますよと書かれているのでイメージがつきやすいのです。

「マインドフルネス」とは

「マインドフルネス」とは、ひと言で言うと「いまここに気づいている状態」を言うそうです。そして、この書籍タイトル『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』には、「いつでもマインドフルネスでいよう、どこでもマインドフルネスをやろう」という意味が込められています。

では、”いまここ”に注意を向けるとどうなるのでしょう。
中村さんは、カメラのピントに例え、ピントが合えばクッキリハッキリ見えることから、目の前のことに注意を向けることで、見えていなかったものが見えるようになり、いままで気づけなかったことが気づけるようになると書いています。

つまり、マインドフルネスの意義は、気づく力が高まること。さらには観察力や認識力が上がるのです。

「ストレス」とは

では次に、ストレスとはなんでしょう。

山本さんは、ストレスの正体を知れば適切に対処ができると分かりやすく書いてくれています。

「ストレスの正体は「要因と反応の関係」にある」

つまり、外部からの刺激を「ストレス要因」、心身に生じる反応を「ストレス反応」と分類され、あわせてストレスと呼ばれているそう。

だけど、たとえばイライラしているときには頭も心もイライラで埋め尽くされ、自分は何が原因でイライラしてるのか考える余裕がありません。

そこで、マインドフルネスを実践することが有効なのです。

想定外の事態が起こり、さっそく実践してみた

じつはこのレビューを執筆中、せっかく書いた構成案が消えてしまうという想定外の事態が起こりました。一瞬、手が止まり、頭はフリーズ状態。

「半日かけて作ったのに……泣」

「いや、待てよ。これはもしや絶好のチャンスでは?」

そう思い直し、さっそくこの本に書かれている「1分で気持ちを整える」体験をしてみたのです。

①ストレスを感じた場面を思い浮かべる
②深呼吸する
③頭に浮かんだことを書き留める

「1分で気持ちを整える」P52

こんな風に実践しました👇

イライラして肩に力が入っていた
(反応に気づく)

深呼吸する

小まめに保存していなかったからだ
(要因に気づいた)

こうして1分間、気持ちを整えたことで「休憩も取らず原稿を書いていたので疲れたのかも。やはり休憩は大事」ということに”気づけ”ました。

おわりに

48個の事例の中で今日からやってみようと思ったのは、「寝るときは、身体に意識を向ける」です。

寝る間際までついスマホを見てしまうのですが、まずはスマホを見るのは5分だけと決め、あとは横になった姿勢で身体全体に意識を向ける。そして「どこか痛いところはないか」「かゆいところは?」など、自分の身体に聞いてみる。

特に手や足に注意を向けることで、不安や雑念などグルグル思考がなくなるとのこと。
1日頑張ってくれた自分のことを労ってあげようと思います。

なお、こちらの書籍は著者の中村悟様よりご恵贈いただきました。ありがとうございました。


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