書評ブログ vol.30「「自分の居場所をつくる働き方」を読んで
無類の本好きのわたし。どうせなら読んだままにせず思いっきり主観の入った書評を書いてみたいと思い立ちました。この記事がきっかけとなり、実際に読んでくださる方がいたらとても嬉しいです。
≪読み終わった本≫
『自分の居場所をつくる働き方』 中里桃子
こちらの本の”はじめに” で書かれていたこちらの一文に魅かれて購入した一冊を今回はご紹介します。
会社で活躍する人を見て「すごいな」「うらやましいな」とは思うものの、自分がそうなれるなんて、とてもじゃないけれど思えない。
この本は、今まさにこんなことを感じている方のために書きました。
最近の書店に並んでいるビジネス書の多くに ”人生100年時代” とか ”今ある仕事の大半はAIに取って代わられてしまう” などという言葉がまるで枕詞のように書かれていて、それを見るたびに、「何かしなくちゃいけないな」 「だけど、私に特別なスキルがあるわけじゃないし、結局このまま歳を重ねるんだろうか?」などと、やみくもに不安になるだけでした。
それが、中里さんのこの一文を目にしたときに、「そう!全くその通り!」と嬉しくなりました。
中里さん自身もコミュニケーションが苦手で、いくつもの転職を繰り返しながら、自分に合う働き方を探していた方なので、ひとつひとつの言葉がとても説得力を持っているのです。
中里さんが本文の中で教えてくださっているこれからの働き方。それは。
社内エースでも、スペシャリストでもない「第3の道」としてのコミュニティ・ワーカー。
では、コミュニティ・ワーカーとは何か?
私なりに簡単にまとめてみました。
まずは、これからの時代に幸せに働くためのポイントから。
【これからの時代に幸せに働くためのポイント】
*スキル・知識よりも人とつながる力を大切にする
*自分の「居場所」を作るだけでなく、関わる人たちの「居場所」も用意してあげられるようなコミュニケーション・スキルと心の余裕を持つ
これを読んだとき、正直「コミュニケーション?ちょっとニガテかも・・・」という思いがわいてきました。すると、中里さんはこう仰っています。
やりたいことはなくてもいい。人づきあいが上手でなくてもいい
そして、世の中の仕事の9割以上が誰かの「やりたい」を補完する仕事である。だから、やりたいことを描ける人は世の中そんなにいない。と書かれていたのです。
確かに、どこかの企業に勤めている場合は、社長さんの「〇〇を成し遂げたい」といった思いによって会社を興し、そして私たちはその思いを実現させるために日々頑張っているわけですよね。だったらそれもひとつの「やりたいを補完する仕事」であって、これからご紹介するコミュニティ・ワーカーという働き方を実践していることになるのです。
だけども、ただ毎日会社に行って目の前の仕事をこなしているだけでは、コミュニティ・ワーカーになれるわけではありません。
【コミュニティ・ワーカーという働き方を取り入れるためのアクション】
①自分を知る
自分の強み・特徴を明確にすることで、自分で何かを始めることはも
ちろん、”応援したい人”のために自分の強み・特徴を提供することが
できる。
②学ぶ
ここでの学びは自分のスキルを向上させるための学びというよりは、
”応援したい人”の役に立てるよう、新しいつながりをつくったり、
居場所づくりに直結する学びをさす。
③チームで働く
チームで働くことで、自分ではわからなかった自分の可能性に気付く
ことができる。
”応援したい人” のために、自分の強みと特徴を使う。そのために学ぶことでさらに”応援したい人”の役に立ち、喜んでもらえる。
そんな働き方であれば、コミュニケーション能力に長けていなくても、すごいスキルがなくても「自分の居場所」をつくることができそうです。
複業などと聞くと、なにか資格を取らなくちゃいけないとか、はたまた自分には起業するような能力もなければ、先頭を切って人を引っ張っていくような積極性がないとできそうにないなと尻込みをしてしまいますが、誰かのために自分を役立てることであれば、できそうな気がしてきました。
そのために必要なのは、行動。アウトプットしかない!!
これからも立ち止まらずに興味のあることにはできる限りチャレンジするを続けたいと思います!
それでは、また。次の本のご紹介までお待ちくださいませ・・・!(^^)!