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本好きライターが、本の街で、読書について学んできました。

・これまでに読了した書籍は1800冊。
・将来なりたかったのは「本屋さん」。
・ポストにフリーペーパーが入っていると「読むものができた!」と喜んじゃう、重度の活字中毒(笑)。

と、自分の本好きをこのように表現してみました。

こんにちは、副業でライター活動をしてます瀬田かおるです。

大人になってある程度は読みたい本を迷うことなく買うことができるようになり、本への情熱に拍車がかかるようになりました。

しかし、読んで終わりではもったいない! と思い、noteに「インクの匂い」というマガジンを作って本の感想を書きためています。

けれど世の中には「最後に本を読んだのがいつなのかすら覚えていない」ほど読書の習慣がない人、本を読みたいとは思うけど「何を読んだらいいか分からない」という人がいることを知ってから、本に関する活動をしていきたい! という夢を持つことができました。

その夢をかなえるためになにができるのか? リサーチしているとピッタリな講座をみつけたのです。

それが「読書アドバイザー養成講座」でした。

こちらは、JPIC、「一般社団法人 出版文化産業振興財団」が主催しているもので、なんとスタートは1993年という歴史ある講座なのです。

「本」と「読書」の魅力を掘り下げる多彩な講座内容を提供。
講義とレポートの組み合わせで、「本の歴史」「印刷と製本」「出版と流通」「情報収集と検索」「著作権」等、読書や出版について体系的に学べます。

「JPIC読書アドバイザー養成講座」パンフレットより引用

「本」や「読書」について、みっちりと学ぶことができるだなんて! 講座の存在を知ったときは嬉しかった~。さっそく申込を済ませ、受講生となりました。

そして先日、最終講義が終わり「読書アドバイザー」の肩書きを得ることができました!!

この記事では、最終講義の感想を書いたものとなります。

第1回目の講座についてはこちらの記事で書いています。

本好きの人はもとより、読書アドバイザー養成講座について気になる人にもお読みいただければと思います。

読書アドバイザー養成講座とは?

JPICのパンフレットにこのような言葉が書いてあります。

読書と本のすべてを学ぶ

JPIC読書アドバイザー養成講座パンフレットより

この言葉を見ただけでワクワクしてきます。
詳しい講座内容については、私がつらつら書くよりも、公式ホームページでご確認いただいたほうが詳しく分かりますので、ぜひご覧下さい。

受講申込が完了すると、3冊ものしっかりとしたテキストが送られてきます。もちろん書かれているのは「本」や「読書」に関すること。

早く読みたくてたまらなかったので、届いたときは嬉しかったな……。

読むこと、書くこと、本ができるまで等々、本にまつわることが網羅されたテキスト

本の街、神保町にやってきた!

全4回の講座は、コロナ禍だったこともあり、オンラインとリアル参加のハイブリット形式で行われました。なので地方に住む私としてはとてもありがたかった。

最終回の第4回は、リアル参加での講義となりました。
会場は、本好きの聖地、東京の神保町。そこにある、日本出版クラブでした。

会場の出版クラブ。@神保町
会場を見つけたときは「遂にやってきた!」と嬉しかったです。

こちらの会場で、最終講義が2日間にわたって行われました。
しかし2日間ともあいにくの雨。3月だというのに気温は10℃でした。

神保町は新刊書店や古書店がこれでもかと軒を連ねる街です。行きたかった本屋さんがあったのですが、この寒さと雨で行くのを断念しました。そもそも、2日間みっちりと講座があったというのもあって、そちらに集中することにしたのです。

とはいえ、せっかくの東京、本好きの聖地、神保町に来ているのです。
このままホテルと会場の往復ではさみしかったので、早起きして、小学館と集英社を見学してきました。もちろん外からの見学ですが……。

ここにいるのは本好きばかりという幸せ

読書アドバイザー養成講座が開催されたのは、先ほどもご紹介した「日本出版クラブ」。こちらで第4回講座が開催されました。会場はこのビルの3階。長いエスカレーターを昇ると大きな書棚に圧倒されました。

会場は本好きたちの熱気が感じられました

2日間とも、10時から16時近くまでみっちり授業が行われました。

実は私、28期生なのですが、受講できなかった講座があったため、今回は29期講座に補講生として参加しました。

ブックトークについての講義では、講師の方のブックトークの実演が。とてもお話し上手で紹介された本はどれも読みたくなるものばかり。

ブックトークとは、本のあらすじを紹介をするというより、テーマを決めて1冊の本から次に読む本を広げていく読み方であり、それを人に話すことで「読んでみようかな」と思ってもらえるようなトークにするのがポイント。

この読み方をすることで、いろいろな知識を吸収することができ、意味のある読書ができるのです。コツは、本の巻末に書かれている参考文献の本を選ぶこと。そうやって1冊の本から関連付けて本との出合いを広げることができます。

休憩時間になると、「あぁ、ならではの光景だな~」と思ったことがありました。こういった休憩時間には、手持ち無沙汰にスマホを見ている人が大半です。しかし、読書アドバイザー養成講座の受講生さんたちは読書を楽しんでいる人がたくさんいたのです。さすが!!

この光景を見て、ここにいるのは本好きばかりなんだなと嬉しくなりました。

「本」を介してご縁を引き寄せた?

あの日のことは、この出合いを予言したものだった? と、思わずにはいられない出来事がありました。

受講生のお一人の方と話す機会がありました。その方は地元で読書会を開催されている方でした。仮にAさんとします。

このAさんに、どんな感じで読書会をしているのかお伺いしたところ、最近開催した時は、○○の作家さんの本をテーマにして参加者が話し合う読書会を開催されたと話して下さいました。

それを聞き、驚きました。

実は講座の数日前、NHKのとある番組で、その○○という作家さんの本がチラッと紹介されました。読んだことのなかった私は、さっそくリサーチし、読みたい本リストに追加したことを思い出したからです。

Aさんとは、他にもいくつか共通点があって「本」を介してのご縁に、やはりリアルでお会いするって大事だなとしみじみしました。

「読書筋」のメンテナンスを怠らない

講座の最後には記念講演がありました。

講師は小説家の中島京子さん。失礼ながら中島さんの本はまだ読んだことがなかったのですが、とてもお話し上手で、面白い! たくさん笑いが出ました。

特に印象に残ったのがこの2つのお話し。

「おもしろいから読んでみて」と言われて窮屈な気分になったことがある

中島先生のおはなし

この言葉を言われたとき、「もし面白くなかったらどうしよう。皆と同じ感情を抱けなかったらダメかも」と先生は思ったそうです。

「面白いから読んでみて!」って、確かに言われた方は重荷に感じるかもしれないなと、注意することにしました。

「読書筋」をつける

中島先生のおはなし

2つ目は、本を読むには読む「筋肉」が必要だというおはなしです。
名づけて「読書筋」。さすが小説家! 的を射た言葉です。

せっかくついた筋肉も、トレーニングをサボったらすぐに筋肉は衰えてしまいます。

つまり、たくさんの本を読んで身につけた「読書筋」も、読書時間が減るとたちまち衰えてしまい、本が読めない人になってしまうとか。

さらに中島先生のこのおはなしは会場の大きな笑いを誘いました。

「読書筋」といっても細菌の「菌」じゃないですよ。筋肉の「筋」です。良い「菌」なら良いですけどね。あっ、でもワクチンできちゃったらダメか(笑)。

所々で笑いを誘う中島先生のおはなし

最近はSNSを見る時間が多くなってきたので、「読書筋」が衰えないよう、読書時間をちゃんと設けてメンテナンスしなくては。

読書アドバイザーとして私にできることは?

中島先生のお話しが終わり、これで全4回の講座すべてが終了。
終了条件を満たしたので、修了証を授与されました!!

28期の補講生として29期に参加


冒頭で「読了したのは1800冊」と書きましたが、たくさん読んだからスゴいということはないのです。たった1冊でも、それが自分にとって良い本だと思えたならそれで良し、なのです。読んだ量ではありません。

そして、読書はいい人生を送るための良きツールといった風潮がありますが、「どうして読書がそんなに良いの?」と質問されたら何と応えたらいいのか迷います。

なので、読書アドバイザーになったいま、自分なりの考えをまとめてみたくなりました。

そして、読書アドバイザーの肩書きで読書の楽しさを伝えるために私なりにどんな活動ができるのか知恵を絞ることにします。

まずは、ブックトークのための読書を楽しむところから始めようっと。

読書アドバイザーとして、活動開始、です!

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