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京都ブックサミットに行ってきた!①

読書週間真っ只中の11/8と11/9に、京都でブックサミットが開催されました。

「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」

と題し、作家、出版社、図書館員、書店員、そして私のような本を愛する読者といった、とにかく本に関わる人たちが京都に大集合!

読書の秋を盛り上げるべく、本を愛する豪華ゲストの方々によるいくつもの講演会が紅葉の始まった京都の地で開催されたのです。

まずは「BOOK MEETS NEXT」のホームページを見てください。

そして「KYOTO BOOK SUMMIT」でどんな方々が、どんな講演会を行ったのかは、こちらをご覧ください。

作家の今村翔吾さんに、池上彰さんと増田ユリヤさん、作家の角田光代さんや、小泉今日子さんなどなど、そうそうたる顔ぶれです。

にもかかわらず講演会への参加費は無料なのです。ただ定員超過の場合は抽選ということ。残念ながら、小泉今日子さんの講演会にはハズレてしまいました^_^;

そして好運にも当選したのは次の方の講演会でした。

【1日目】
・今村翔吾さん
・池上彰さん×増田ユリヤさん
【2日目】
・角田光代さん×山本淳子さん

京都ブックサミット1日目 その①

私の大好きな京都に、本を愛する人たちが大集合して、本のことを語る2日間を、私はどんなに心待ちにしたことか(>_<)。

そしてその日がついにやってきました!
2日間とも気持ちの良い秋晴れで、テンションは最高潮!

1日目の会場は、国立京都国際会館。ちらほら紅葉も始まっていて、しずかで心落ち着く、とてもいい雰囲気のところでした。

国立京都国際会館のラウンジから。

会場入り口の看板を見たときは、ここから先、本を愛する人たちがたくさんいるんだと思うと、まるでディズニーランドに入場するときのような、非日常の世界に足を踏み入れる感覚でした。

なんと豪華なゲスト!

会場に入った私は、あまりにも大勢の本を愛する人たちがいたので圧倒されました。
スーツ姿のお偉そうな方々や、本の業界で働いていらっしゃる方々や報道の方も大勢いらしてました。そして意外だったのは私のような一般の参加者のほうが少なかった印象を受けました。

本への熱い情熱に感動して涙が出た。
~作家今村翔吾さんのはなしを聞いて~

作家デビューから5年で直木賞を受賞された今村さんは、読者と書店に感謝を伝えるため、「今村翔吾のまつり旅」と称して全国行脚の旅に出ました。

その間、一度も家に帰らずに執筆するための机を設置したワゴン車での118泊119日の旅。しかもかかる費用は自腹だったそうです。金額を聞いてびっくりしました^_^;

その旅で今村さんは、全国の書店や図書館を訪ね書籍業界の厳しい現状を目の当たりにしたそうです。

講演会ではその旅のお話しや、書店や図書館だけでなく出版社や取次会社の厳しい現状についてもふれました。

日頃いち読者として、好きな作家さんの新刊が発売されたり、人から面白いと聞けば行きつけの書店で買い求め、たのしく読書をしていた私は、そこまで書籍業界は厳しいんだと沈みがちになったものの、ところどころユーモアも交えながら、ポンポンと軽妙な語り口調で話される今村さんのお話にグイグイ引き込まれていきました。

出版業界の不況について、「作家はいい作品を書くことでしかこの業界を支えることはできない」と作家はよく言うけれど本当にそうなのか、今村さんはちゃんと自分の目でこの業界のことを知ろうと思ったそうです。それも、この全国行脚の旅をした理由の1つとのこと。

そして、そう思うきっかけとなったのが「汗をかかないとほんとの知恵は出てこない」という松下幸之助さんの言葉だったそうです。

今村さんは私たちにこう話してくれました。

「みなさんも分からないことがあったら調べてみてください」と。

テレビやネットでそう言っていたからとか、あの人がそう言っていたからとかで、なんとなくそういうもんだと分かったような気になることが多い私は、今村さんのこの言葉を聞き、持参したメモ帳にしっかり書き留めました。

できれば今村さんに訊いてみたかったこと

じつは、この講演会で質問コーナーがあったら今村さんに訊いてみたいことがありました。

それは「本を愛する、いち読者として、書籍業界が少しでもいい方向に向かうために何かできることはあるのでしょうか」ということです。

本が好きで好きで仕方なく、この想いを何か形にしたい。
少しでも力になれればと、読みたい本は躊躇せず、行きつけの書店で買い求め、読了後はSNSで感想を発信するくらいしかできていない。けれど、業界の立場からみたら、もっとこうしてほしいとかあれのでは? あるならば、ぜひ伺ってみたいと思ったのです。

するとこの私の気持ちを察してくれたかのように、今村さんは講演会でこう話して下さったのです。

「……では読者の方々は何もできないのか、なんて思わないで下さいね。”この本面白い”と発信してくださることは新たな読者を増やしてくれることにつながるので、とても嬉しいんです!」

書籍業界を盛り上げるために読者にできること(今村翔吾さんのお話より)


このお話しを聞いたとき、SNSで本の感想を発信していることが少しは役に立っていたんだと思い、嬉しくて体がじわーっと熱くなってきました。

さらに、私の涙腺がゆるむ今村さんのお話しは続きます。

今村さんの本へのアツい情熱が伝播して会場は熱気でムンムン

今回の京都ブックサミットで、今村翔吾さんのお話しを聞いて本当に良かった!!

私は、大好きな本に関する活動をしていきたいと思い、読んだ本についてSNSで発信し、最近では書店の棚をお借りして「書店インクの匂い」を開くなどしてきました。

けれど、先ほども書きましたが、もっと何かできるのでは? でも何ができる? と自分の活動に半信半疑になっていたのですが、今村翔吾さんのお話しを聞いて、私の活動は間違ってなかったんだと思えたし、他にも何ができるか、頭に汗をかき、考えて、そして、考えたことを実行していこうと背中を押してくれるものでした。

最後に、今村翔吾さんのとっておきのお話しをシェアして終わりたいと思います。(私はこのお話しを聞いて、涙が落ちないよう必死でした^_^;)

本は人と人が出会うのと同じくらいパワーがあるんです。

今村翔吾さんのことば

本にまつわることに人生をかけていきたい。

今村翔吾さんのことば

さて、京都ブックサミット1日目では、池上彰さん×増田ユリヤさんの講演会にも参加しております。が、長くなりましたので、そのお話しはまた後日させてもらいます。

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