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ありきたりな地名

職場での会話で、セントジョンズという地名が出てきました。カナダのニューファンドランド島にある港町で、人気の観光都市でもあるそうです。

そこでふと思ったことがありました。セントジョンズという地名はいかにもありきたりで、英語圏のあちこちに存在するのではないかということです。気になって調べてみたところ、カリブ海に浮かぶ小さな島国アンティグア・バーブーダの首都がセントジョンズでした。おそらく、同じ地名はアメリカやイギリスにもあるでしょう。

そのほか、サンティアゴという都市はスペインとチリとキューバにあり、コルドバという都市はスペインとアルゼンチンにあります。どちらもスペインの植民活動において、ゆかりの地名をつけたということでしょう。

似たような事例は日本にもあり、北海道の北広島、新十津川という地名は、いずれも開拓に携わった人々の故郷に由来しています。一方、東京都の東久留米、埼玉県の東松山は混同を避けるために東がつけられただけで、久留米(福岡県)や松山(愛媛県)と同じ地名なのは偶然のようです。

考えてみれば、湯本温泉は日本のあちこちにありますし、府中や国分寺、一宮といった古代の行政システムに由来する地名も同様です。オンリーワンの珍しい地名もありますが、数としてはありきたりな名前の方が圧倒的に多いような気がします。

どこの国でも、地名というのはそういうものなのかもしれません。

※トップの画像はキューバのサンティアゴの写真を使わせていただきました。

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