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取材ライターがもっと活躍できる社会をめざす
最近、同業者の働き方やライフスタイルを学んで参考にしたいという気持ちが強くなっています。取材ライターの皆さんのnoteを読んだり、ライター座談会を企画したりというのはその一環です。
さまざまな方のプロフィールやポートフォリオを読んで実感したのは、取材ライターをめざして講座などで学んだ方が多いということです。生成AIの普及を受けて、シフトチェンジを試みる人が増えているということでしょう。かくいう私も、今後は取材コンテンツに特化していかなければと考えています。
取材ライターの仕事は非常に面白く、多様な人の生き方を聞いてまとめることで自分の人生もより豊かになると思っているので、若い人がどんどん参入してくるのは嬉しいことです。しかし、取材ライターが増えると競争が激しくなるのは言うまでもありません。
私は2034年までに会社員を卒業してフリーランスに転身したいと考えていますが、その頃には取材のノウハウを身につけたライターが大幅に増えているでしょう。今は場数のアドバンテージがありますが、9年後はそれも小さくなっているはずです。経験値0と経験値100は決定的な差になりますが、100と200だとスキルに大きな差はありません。
そこで思ったのが、取材コンテンツの絶対数を増やさなければならないということです。取材ライターの増加に見合うだけの需要を創出すれば、みんなが個性を発揮して充実した人生を送れるのです。
そのための具体的なプランはまだありませんが、中小企業や地方自治体の方を紹介するメディアは需要があるような気がしています。これからの時代において人材を確保するには、そこに所属する先人の思いを伝えることが有効ではないかと思うのです。
例えば、noteを導入している市町村は多いものの、記事の更新がほとんどなくフォロワーが2桁というところもかなりあるように見受けられます。そのテコ入れとして定期的に取材記事を公開するのはどうでしょうか。人口が減り続けると税収も減り続けるわけですから、それを緩和するために予算を割く可能性はあるでしょう。
そう簡単にうまくいくとは思いませんが、取材ライターがもっと活躍できる社会をめざして、できることをやっていきたいと思います。