3分で読める読書感想文#6 ~FACTFULNESSともののけ姫と私~
先日、ずーっと図書館で予約順番待ちだった(買えばいいのに)、『FACTFULNESS』が自分の手元に来たので読みました。
今回は本の内容・感想と、これまた先日映画館でジブリ作品が上映されていたので『もののけ姫』を交えた感想を述べます。
とはいっても、何も本の内容を紹介しないと訳が分からなくなるので、簡単に紹介します。
本書ではタイトルにもある通り、データを見る際に陥りがちな「10の思い込み」が紹介され、その思い込みを防ぐためにどうすればよいか、について書いてあります。
例えば、「ネガティブ本能」。最近の日本のコロナウイルス感染状況について、「第2波真っ只中なのではないか」「経済はどんどん悪くなるのではないか」などと思うかもしれません。しかし、今のところ様々なデータを見てみるとそんなことはありません(今後そうなる可能性はありますが)。
例えば、「恐怖本能」。コロナ第1波の時には様々なデマが広まり、買い占めが発生しました。恐怖でパニックになると物事を正しく判断する前に行動してしまいます。
このように例を挙げると様々な「思い込み」が存在することが分かります。
そして、『もののけ姫』について。
実は私、ちゃんともののけ姫を観たことがありませんでした。何回か金曜ロードショーでもののけ姫を見ようとしては途中で断念する、もしくは歯抜けの状態で観てしまうといった感じです。
今回、たまたま友人と話のノリで映画を見に行くことになり、映画館まで足を運びました。現在、様々な映画館で『風の谷のナウシカ』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『ゲド戦記』の4作品を見ることができます。
映画館一覧はこちら↓
『もののけ姫』を映画館で観た感想は、「迫力スゲー!」だけでなく、「気づかなかったけどこんなこと言ってたんだ!」というような新たな気づきも得ることができました。
―――――――ここから少しネタバレなのでご注意ください―――――――
『もののけ姫』といえば、「自然(もののけ) VS 人間」という構図で、自然を壊す人間が悪だとずっと考えていましたが、実は違う。たたら場を率いているエボシ御前は病気に蝕まれる人たち、女性など様々な人たちの暮らしを守っていて、決して一概に悪とは言えません。
このように物語を「善と悪」のような二項対立として私は捉えてしまいがちだと感じました。これはまさに『FACTFULNESS』でいう「パターン化本能」だと分かり、ハッとしたわけです。
最後に、実際に本書を読んで、私生活において「こんな思い込みしがちだな」とたくさん思えるようになりました。しかし、そこで終わらせるのではなく、その思い込みから脱却するために自分でこうしなければいけない、と考え行動することの大切さも実感しました。
本書は350ページほどありますが、スラスラ読めます。そして、自分の中の「思い込み」を実感することもできます。是非、手に入ったら読んでみることをオススメします。
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