3分で読める読書感想文#2 ニュータイプの時代
こんにちは。Seiと申します。読書感想文を投稿いたします📚
今回紹介する本は「NEW TYPE ニュータイプの時代」です。
著者は山口周さんで、同著者の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』も面白い本です。(どこかで紹介するかもしれません)
本書では、今までの「優秀な人材」の思考・行動様式を「オールドタイプ」、それに対置される新しい思考・行動様式を「ニュータイプ」として、ニュータイプへのアップデートに向けてどのように思考・行動様式を変化させるかについて述べられています。
個人的な印象に残った点
✔ 「正解を出す力」に、もはや価値はない。ニュータイプは問題を「発見」できる人
→この言葉はかなり刺さりました。大学院時代では「論理を構築し正解を生み出す」ことが最優先で、長年引き継がれてきた研究テーマに対して「以前の研究結果よりも○○%向上」すれば成果と考えられていました。その頃、「○○%向上したところで何になるんだろう。新たな応用先は何かないだろうか」と手当たり次第トライして何も結びつかなかったことを覚えています。本書を読んで反省したことは、応用先を探すことに専念してしまい、「今の世の中で何が問題なのか」をじっくり考えなかったことです。
✔ 未来は予測せずに「構想」する
→「VUCA」と呼ばれるような予測不可能な社会において、未来がどうなるかについて議論ばかりしてもあまり意味はありません。本質とは離れますが、2020年初旬にここまで疫病が流行るとは誰が思ったでしょうか。最初は批判コメントばかり受けていたタレントが数年経ったら認められている、というケースも最近ではよく見ます。このように、予測していた未来がすぐに崩れ去ることはあります。そこで、未来をどうしたいか?というように「構想」することで初めて「あるべき姿」を思い描くことができるのです。その「あるべき姿」があるからこそ、働く「意味」があるのかなあと考えました。
✔ シェアしギブする人は最終的な利得が大きくなる
かつて、ビジネスでは「独占」が「善」とされ、「共有」は「悪」とみなされていた。しかし、「ギブ&テイク」のテイカーの利得は短絡的で、ギバーの方が中長期的にテイカーを上回る利得を手にすることができる。キャリアが長期化し様々な組織と関わりながら評判という社会資本を蓄積していくことが求められる現代ではギバーの方が最終的な利得が大きい。
→今まで知識のインプットが多かったですが、気軽に「こんなことを学んだ」「こういうことを思った」ということをアウトプットする大切さを実感しました。
最後にざっくりとした感想です。
本書はかなり読みやすく面白かったです。始めにニュータイプの行動様式についてざっとすべて書かれており、その後社会背景、競争戦略、思考法、、、と掘り下げていく形式になっており、各章の最後にまとめまであります。今までビジネス本を読んだことのない方にはかなりオススメです。(そうでなくても、オススメです!)
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