今、孤独で苦しんでいるあなたへ(2)うつで無理して動くのはキツかった
2013年頃から7年間、わたし自身がうつ状態だった時のことを書いています。様々なケースや、様々な事情、様々な考えがあると思います。
あくまでも、わたし個人の経験からのお話をしてみますね。
うつの時、どうやって過ごすことが自分自身にとって一番よかったのか、今でもわかりません。
起き上がれないままにずっと横になっているのがいいのか、気分転換に少しでも、多少無理をしても動いてみることがいいのか。
この多少の無理は、心身に無理をさせることになるかもしれないけれど。
うつ状態だった時につらかったことの一つが
「やらなければならないこと」をすることでした。
それは自分の状態を見ながら、自分のペースで予定を調整できないことです。
その頃、下の子がミニバスを始めて、彼はミニバスに夢中になっていました。
週3回、夕方6時から夜8時半までの練習に参加する為には、
「必ず保護者が送迎する」と言う決まりがありました。
行きと帰りの2往復、自転車で片道10分の道のりを移動することが苦痛でした。迎えに行くことがよりキツかった。
時間も遅いし、解散前に保護者も揃ってコーチの話を聞く必要があり、
他の保護者の方々と顔を合わせれば、コミュニケーションも必要でした。
送迎をすることが嫌なのではなくて、体と心がキツイのです。
「行きたくない」「外に出たくない」「動きたくない」「人と話したくない」
心身ともにムチ打って動かすような感じでした。
毎回胸の奥に重い塊を感じながら、泣きそうな気持ちで出かけます。
夫に頼みたくても頼めなくて、余計に自分を追い込んでいたなぁと思います。
家族はわたしがうつ状態ということを知りませんでした。
何も言えなかったったので、
よく寝ているな、くらいに思っていたかもしれません。
当時のわたしは、自分の状態を伝えようという思いも気力もゼロでした。
「人に伝える」ということは、少なくとも「何かをしよう」というエネルギーで、その為に「考える」こともするので、そういう、前に進むようなエネルギーはなかったのかもしれません。
HPほぼ消え状態。
普段当たり前にしている「思考する」行為は、かなりのエネルギーを使うのですよね。うつ経験があってわかったことです。
あるのは自己嫌悪や、自己否定や、自虐思考ばかり。
そうやって動かないで寝ている自分を責めるとか。
送迎つらいと思っている自分を責めるとか。
息子の入っていたミニバスチームは私設団体で、
保護者は交代で練習中の当番があり、
6年生になると、チームの会計を担当することにもなりました。
それほど大変な役割ではなかったはずですが、
気持ちにずっしり何かがのしかかってくるような感じでした。
保護者同士の揉め事もあり、
その周りのエネルギーに触れることが既にダメージでした。
誰かの何気ない言葉も、敏感に深く感じてしまっていた。
自分を守れない。守るほどの余力が無いのです。
特に内側、心の部分が本当に無防備な状態でした。
周りの、その場の空気感や、エネルギー感に、自分の状態を馴染ませることが無理だったのだと、今はそんな風に思っています。
だから、普段無意識にそれをしている健常な状態とは、凄いことなのだと改めて思います。
でも、息子にはミニバスをやらせてあげたかったのですよね。
息子は3、4年生の頃に学校に行けなかった時期がありました。
ようやくそこから抜け出し、活き活きさを取り戻した後だったので、せっかく見つけた、夢中でやりたいことをやって欲しかったのです。
とは言っても、
「無理やり」や「心身にムチ打って」や「心が泣きそうな」ということは、絶対にしてはいけないと思います。
Love & Peace,