シェア
沖下シン
2023年8月6日 14:45
私は『中国の壺』が特に好きです。コメディタッチですがほろりと哀しく、悠久を思わせる詩的な余韻がなんともいえません。自己の存在を肯定できない人物の、心理的なパラドクスを描いたサスペンス、『Intolerance――あるいは暮林助教授の逆説』。働く動物と人間たちの関係を通して、ジェンダー問題と弱者の尊厳の核心を見事に捉えた『ブレーメンII』。ああ、でも『架空の森』も大好きですし、挙げてもきりが