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manner mode

私(ワタクシ)
あなたと
お話をしたいのですけれど

『只今、お時間よろしいでしょうか?』

いつも
僕の
第一声はそんな感じだった

ビジネスマナーを守る理由は知っていた
勿論

色々な
様々な物事
仕事には
順序(rule)があったから

社会人として活きるのは
自分の生活を
幾らか便利、豊かにはしても

別の意味合いでは
とても面倒になった

一定時間内に行えば
良いだけなんだよ
たったコレだけの事を

傍の君
つまり、僕の脳裏
意識(image)は
僕に語りかける

実際のところ
僕の潜在意識と
君たちの深層心理は
意外なくらいに

相性
互いの
関係性は良かった
非常に良好な状態を保っていた

別の言葉遣いなら
意外(イガイ)じゃなくて
案外(アンガイ)だろうな、多分

日本語って
ホント難しいね、アンガイ
そうなのよね、私もイガイと苦手

君は
僕のタイプを知ってる?

女性の、異性の
好みのタイプについて
ホントの
detail(詳細)を語れますか?

それができるなら
其のマナーは必要がありません

君だけは
僕にはね

何故なら
君というひとは
僕というひとを

理解した上で
話すために
必要な術(スべ)

ベター・スキルを
既に
持ち合わせているからです

そのセンスは
素敵だと
僕は確信した、たったいま

言葉は
余り必要がない
時間は
要らないくらいに

ヤバクナル案件かもね!

どうやら
今回の件
こちらの商談は
成立したようです

お疲れ様です
本日は
誠に
ありがとうございました

またの機会がありましたら
その際は
よろしくお願いいたします

それでは
お先に失礼いたします

それでも
君は
まだ
帰りたくないようだった
そんな様子だった

でも、僕には
要はなかった
用はなかった

だから、自動ドアは
遠慮せずに開いた

硝子の向こうの世界に
色彩
Colorful は存在した
君も含まれていたから
僕は安心だった

そして、君は帰った

半透明な僕は
自分の仕事に戻った

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