救世(クセ)
何も
ワルイコトなんて
していなくても
イイコトばかり
君に
囁いていても
ホントは
誰も
知らないような
そのストーリー
ボクは
知っているフリをしただけ
君にはなしを合わせるように
それは
ボクの優しさなのに
善意しかないボクを
睨む君の真剣そうな真顔
眉間のシワと顰めっ面に
愛想も恋想も尽かしたボクは
正義の味方を
この先
幾ら
永く演じたトコロで
君は
ボクを受け容れずに
興味は持ってはくれないし
そんなに
悪くはなくたって
恨みも辛みも嫉みも妬みも
全部の
ネガティヴ・ワードを
オール・コンプしたような
悪の化身
Monsterと成って
君を
不幸にすることだけを
生きる糧として
ボクの希望の光にして
ホントは
誰も望まないような
一度聴いたら
秒で死にたくなるような
投げ遣りなウタ、殺し文句を
一㍍もない至近距離から
百六十㌔のスピードで
次に瞬き
目を開いた時には
顔面に直撃させる
左右、逆手に
カクゴを持って
一発、一撃で
君を仕留めに
殺しに掛かった
ほんの一瞬
必殺技の
体勢に入る前
ボク側の
無意識の
アクションとポーズ
体のクセに
君、気づいてた?