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Camouflage

やらないだけで
中途半端に
途中で辞めただけでも
全然
最初から
難にもなかったかのように
味わうことさえしなければ
痛みも哀しみも孤独さえ
明日を楽しみにしなければ
あなたは不安を感じることなく
生きているだけで癒された
甘えられた、いつでも
柔らかさは優しさにも
はじめに書いてあった
たった一行の言葉
『自分を捨てなさい』
それさえ守れるなら
自由なんて無駄になる
ニンゲンには
生命があれば
時間とお金は必要がない
時給は発生しないという
現実的なコードに
二次元バーコードのような
醜さはなかった
歌う人は絵は描かない
書く人は皆で歌わない
働く人は笑わなかった
世の常を知らない僕は
街角の風に吹かれて
迷子になって泣いていた
三千里と離れた訳じゃなく
母を訪ねる術は失ったけど
子供の頃にみた夢は
大人になっても夢のまま
変わったのは顔の皺くらい
衰えた神経質を抱いたまま
明日は今日よりも老けていく
夜は暗くなった心が
琴線にも触れて
音が鳴った、街中に響いた
一晩中かけてゆっくりと
僕は傷ついた
さらに新しく
下の名前しか知らなかった君に
魂を救われるまでは
気持ちを慰めるため
自分を助けるという名目で
他人の会話
悪い噂を回避するために
払い易い額の会費も支払った
必要がないのはお金だったから
愛情にも飢えたわけでもない
決して
落ち込む理由にはそぐわない
死にたくなるのにも理由はない
やめたくなるのは悪くない
原因はないから考えない
自分には必要がないのを知った
その感覚がいらないと
死生観を否定したいと
思ったわけじゃない事
あなたにも
僕を伝えたくなった
それだけの
人生でよかった
完成しないのが完成だったこと
誰に教えてもらわなくても
君は自分をわかっていた
理解されなくても
世界は調和してるから
自然の中に
当たり前にも生物は生まれた
重んじたのは存在?
僕が尊んだのは誰?
水色くらいに淡かった理由
濃くはならなくても
お好み、木の実、センスによる
笑ってるだけで朝になる
知らないだけで他人にも
失われたと感じるのは
自分の感情、心だった

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