逆文(アベコベ)
ホントに
君に
伝えたい文章を書いたら
あえて、ボクは
逆さまの意味を調べてから
アベコベのことばに
すべてを置き換えた
絶対に
コレなら
君に伝わるわけがない
ボクのホントの気持ち
押しつけ感もなくなる
なくなっちゃうはずだから
ボクが
間違えたのは
君が
ミスったと思ったのは
ホントの意味
正解を
ボクは知っていたから
それを、君には
サトラレないように
悟られたりはしないように
スキだとは言わなかった
君のことを
愛してるとは言わないんだ
絶対に、ボクは
アベコベの
セリフばかりを遣っていると
ホントの
気持ちはアヤフヤになって
ボクの
好きだった物も人も
よくわかんなくなったけど
始まりは
其の
はじまりではなく
ボクの
最初の一歩は
君も知らなかったし
実は
ボクだってよく知らない
ただ、ひとつだけ
わかるのは
ボクに
今、言えるのは
ホントのことを
君に伝えるのが
気持ちを
ことばで伝えることが
こんなにも怖かったこと
恐れていた
不安と哀しみは
ボクの心を
閉ざしてしまうから
それなら
いっそ
君なんかキライと
言ってしまえばいい
たとえ
ホントは
君のことが
たくさん
スキだったとしても