生後4ヶ月の彼との1日
最近のいいこと
・八重桜と芍薬がきれいに咲いている道を家のごく近くにみつけたこと。
・息子の離乳にあたり導入したパルシステムに思いやりを多く感じること。
・いつやれるのかわからないけど待望のFF7が発売していること。
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週に1度か2度、寝入った息子の様子を伺いつつお酒を飲むようになった。
まずは慣れだと思って口にしていたハイボールはなんだか美味しく味わえなかったのに、元々の好物であるビールを飲んだら「これこれ!」となった。
美味しさを喜べることですら、しみじみ嬉しい。
母乳のみで育てているので、体が2時間でアルコールを分解するとされている量までにして念を入れて一晩以上はあけるようにしている。
飲まないことに越したことはないのかもしれないとも思うが、好きなものは好きだし、美味しいものは美味しい。
そうやってしばらく過ごしていたら、20時に寝たら翌朝7時まで眠り続けていた睡眠優良児であった息子がまた夜頻繁に起きるようになってきた。残念、またしばしビールはお預け……。
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夜中2、3回起きて授乳をする。今のところはスムーズにまた寝入ってくれるので世話をしているのは起きてから30分足らず。ただ私は寝つきが悪いので睡眠時間はぐっと短くなってしまう。(なるべく覚醒せずお世話をしたいけど、お尻をふいたりしているとそうもいかない)眠れないままドツボにはまって本を読み始めてしまったり、読み返し中のワンピースを開いて興奮してしまったり、窓から外を眺めたりする時間がある。早く寝なければと思いつつ、思うがままにできるこの時間を大切にも思っている。
(しかし夜泣きが起こりやすいのは月齢的にはこれかららしく、少し怯えている。)
そしてまた朝が遅くなってきてしまった。少し前まで7時ごろに起きれていたのに2、3時間ほど後ろに倒れた。5ヶ月になったら離乳食をはじめるつもりなので、そこまでにリズムを戻したい……と毎朝葛藤してはベットやソファで寝てしまっている。
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月齢3ヶ月4ヶ月のこどものテーマである「首すわり」はほぼほぼ終えたと思う。生後1ヶ月しない頃から首を持ち上げていて親戚にも助産師さんにも「この子は早そう!」と言われていた息子。
しかし安定してきたなと思える時期は決して早くなかった。抱っこ紐も新生児用のサポーターがやっとこさとれたけれどなんだかまだ怖くて手を頭に添えている。
バウンサーにのっていても、あぐらの中に座らせてみせても首をあげてあたりを見回そうとするので可愛らしい。おもちゃを差し出すとしっかり手を出して握る。こうしてひとつひとつ体と頭が、体と心がつながっていくのだと感じる。膝で絵本を読んであげるようになった。
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こうしてみると私の生活に細かい変化はあるものの、世の中の変化に比べるとあまりに非常にささやかだ。出産に際して外での仕事を絞っていたフリーランスの夫は年明けから少しずつペースを戻す算段だったのに外に出ることすら叶わない状態になってしまった。経済的な打撃は直視したくないくらいに大きい。
しかし、あまりにか弱くみえる生まれたての息子が身近にいると、健康や命については人一倍敏感になるもので、早々に世間から離れてできることを模索している。遠方に住む親戚に、息子を会わせるべく計画もしていたのにそれもかなわぬまま。
ひ孫の誕生をずっと待ってくれていた祖母に、早く息子を会わせたいという思いが叶えられないという展開があるだなんて。あまりに非情だと思うのに、それがウイルス相手だとその感情すら虚しく思ってしまう。
もっと視点を高くもてば、息子の変化に一喜一憂しながらこの長い自粛期間を過ごせるのはあまりに平和的なのかもしれない。1年後もそう振り返ることができるように、慎重に暮らしを続けるのみ。