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生後7ヶ月の彼との1日

尾骶骨を折ったのが6月の下旬。その頃は「まだ(息子が)動かなくてよかった」と言っていたのに、

寝返りして上体を起こしたポーズをキープできるようになるようになって、
足を裏から握ってやると、足を延ばす力でググッと前に進みだして、
匍匐前進をするように全力で腕と足を使ってのずり這いをはじめて、
少し慣れてきたら水泳のバタフライのようなずり這いにまで発展。

あっという間にみるみると家中を動き始めた。日に日に活動範囲を広げていくのがわかった。今までは大人の力を介さないと移動できず、ソファかベットかバウンサーの定位置でもぞもぞしていたのに。

自分の力で動けるようになることがよほどうれしいようで、日々決して広くはないリビングを探検して、今ではつかまり立ちの特訓に励んでいる。1ヶ月で赤ちゃんはこんなに成長するのかと、とにかく日々驚いたし喜んでいた。

06:00-12:00

6時ごろに息子に踏まれたり顔を叩かれたりして起きる。そして授乳。運が良ければそのまま二度寝ができるが大概はスタミナ満タンの息子に引っ張られてウトウトと目が開かないままリズムをとったりいないいないばあをしたりして一緒に遊ぶ。最近はこの時間に人差し指を口の中や鼻の穴や目にまで結構な力で差し込んでくる。いつかやられそうで怖い。そのうち夫が目を覚ましてその役を引き受けてくれるので二度寝をしたり、目が覚めてきていたら朝の用事を細々してお茶を沸かす。麦茶を飲めるようになった息子。汗もよくかくし便秘になりやすいのでチャンスがあれば水分を与えたくて、お茶を沸かすのが日課になった。
かつては夏になると毎晩母が沸かすやかんからかいでいた、麦茶の香り。

9時ごろに息子の朝ごはん。それに合わせて大人も朝ごはん。ご飯党の夫は昨夜のご飯を温めて納豆なんかをだしてくる。パン党の私はパンを焼いて卵を焼いて手頃な野菜を探して珈琲をいれる。3人ともでバラバラのご飯を食べるが、一緒に机を囲んでいることをやたら嬉しくも思える瞬間である。
3人でこうして「家族」をはじめるんだな、と何度も噛みしめる。

12:00-18:00

午前と午後に一回ずつしっかりとお昼寝をするようになってきた息子。長い梅雨の隙をみて散歩に行く。日中は二人でいることが増えてきて、毎日がマンネリ化してしまうことを私は常に恐れている。私の心配を知っているかのように、息子は昨日まで知らなかった隙間や届かなかった扉なんかを日々見つけては全力で楽しんでくれる。日に日に活動範囲を広げていて頼もしい。私もできる範囲で、線路を見渡せるところに行ってみたり、反響が強いトンネルで声を出してみたり、鰹節の匂いを嗅がせてみたりと彼の好奇心に応えるべく日々模索をする。

18:00-24:00

18時前に息子の夕方のご飯。離乳食を作るのは性に合っているようで、野菜のポタージュのようなものや、蒸したおいもなんかを適量ずつ冷凍したものを作っておいてその時の気分で組み合わせる。うまいこと中華粥らしいものやパンプキンスープのようなものができる。まだ塩も入れていないけれど、素材の味だけでもなかなか悪くない。(毎回味見をする)
だいたいはにこにことよく食べてくれるが、いつからかお皿やスプーンを持ちたがるようになり倍以上の時間がかかるようになった。楽しい時間のうちにきちんと適正な量を食べて欲しくって、日々観察と工夫が必要である。奪われる用のお皿とスプーンを一緒に用意するようになった。

ご飯を食べ終わったら、手を拭いて口を拭いて足を拭いて椅子を拭いて机を拭いて床を拭いて、ガーゼを洗って、もう一度手と口を拭く。なかなかな儀式だなと思うけれど、きっとまだそのスタートラインにはたったばかりなのだろう。夕食後はだいたいご機嫌に夫と遊ぶ。そのままお風呂に入って、そのまま寝る。
驚くほどにご機嫌で手がかからない子である。私たちは未だ夜泣きを知らない。

💠 💠 💠

眩しいくらい毎日好奇心旺盛に過ごす息子。昨今の状況で、外に出ることにまだまだ慎重になっていることが、貴重な彼の0歳時代から豊かな経験を奪っているようにも感じてしまって心苦しくも感じる。

自分のアンテナと危機感と相談して判断して、自分が触るものも息子の片手半径にあるものも意識する。必要だと思うけれど、そりゃ疲れもする。

事態が落ち着いたら、大きな海とたくさんの動物をみせてあげたい。
九州の祖母にも合わせたい。


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