入院初日、胸膜穿刺と母との会話。
11/13から約3週間の入院が始まりました。
今回の入院目的は①胸水をゆっくり抜く②胸水がたまらないように薬をいれて膜をつくる③抗がん剤服用開始の3章となっております。
昨日は、入院初日で、脇腹下に穴を開けて
胸に管をいれました。
その前に検査やお風呂やとてんやわんやで
あっちゅーまにいちにちが終わりました。
わたしは人生で胸膜穿刺を4回やってます。
最初は3年前の細胞診検査の時。次に、左上葉摘出の手術後。3回目は今回の細胞診。そして胸水ぬくための今回で4回目。
で、先生の説明では、同じところからぶっさすので
回を重ねるごとに硬くなり、痛みを増すそうで。
今回はかなり痛かった( ; ; )
何回も麻酔足してもろたけど、
痛みがあってから麻酔を足すので、
必ず痛い。
そして麻酔で痛みがうすくなっても
「ごりごり」という骨伝導が
気を失いたいくらい気持ち悪い振動。
ごりごりゆーとる!!!
この、回を増すごとに硬くなって
痛みを増すというのは
まるで心のようだと思ったら
途中でめちゃくちゃ泣けてきて
えーんえーん、いたいよーって泣きました。
その間横向きで腕を上げ続けないといけなくて
腕が下がると皮膚や筋肉が移動して
穴を開け続けられないから作業がとまる
筋肉が落ちまくったいま、
よこになって腕を上げ続けるのも
痺れるくらいつらくて
えーんえーん、うでがげんかいだよーって
声に出して泣きました。
でも泣いたら揺れるから言ったらすぐだまって
噛み締めてた。
情緒は不安定。
最初は看護師さんもがんばって!ってかんじだったけど
次第に、痛いよーと泣き出した41歳をみて
2にんがかりで腕を支えてくれたり
身体がゆれないように足を支えてくれたり
その合間になでて慰めてくれたらしました。
いたいよーって泣くって、なんねんぶりよ。
無事管は貫通したのですが。
その前に、ナースステーションの一部の処置室でこれは行われたのだけど、消毒や準備のために上半身裸で、バスタオルをかたにかけられ横向きで寝てたのね。
先生がきたらすぐにはじめられるようにということで
上半身裸は自ら積極的に行ったのだけど、
日本の医者は丁寧で多忙なので
だいぶ待つことになったのね。
それは仕方がないしわかってたことだけど、
だんだんさむくなってきて、
周りに誰もいないのが不安になってきて
(みんないそがしいから行き来はしてる)
すいません、さむいです。と声を出したけど
たまたま誰も周りにいなくなってて
声が届かなかったみたい
不安と寒さが増して、
すいません!すいません!
(処置室とはいえ、簡易につくられた
いちスペースってことでナースコールなどない)
って声をかけるだけど
自分の声が大きく出なくて届かないみたい
不安がまして、ってことが
胸膜穿刺のまえにあってね。
そんでのごりごりやから、
超泣けたの。
ちゃんと先生にクレームいれたけどね
「先生、忙しいのはわかるので待たされるのは
全然いいんですが、わたしは体が冷えないように気をつけて生活してたのに寒い格好のままで待たされたことが納得いかない」って
うるせーばばぁだ。
いそがしさの合間にきてくれた先生は
いやな顔せずに「冷えて癌に悪いという見解は我々にないです。」と丁寧な対応をしてくれた。
待たせたことはちゃんと謝ってくれた。
この激務でなんとできた人間性なんだろうと
感心しながら、
「それは知らなかった。わたし勉強不足です。温活といって、体温が36ど後半になるように神経質に生活してたので、半裸でタオルだけかけられて体が冷えていくのが我慢ならなかった。うるさくいってすいません」といった。
身体の冷えと癌に対しては
わたしの言葉足らずだったから
先生の話はちゃんと理解できてないけど
わたしの疑問に真摯に対応してくれたことで
すっかり安心した。
ちなみに、この胸膜穿刺してくれた先生は
主治医ではなくサポートの医師だったので
そのあと主治医が会いにきてくれたから
立ち話してたら、主治医のほうから
この話に触れてくれ、
ホウレンソウがしっかりしてることにも安心した。
なにより、わたしの主治医は女性なのだけど
3年前の手術に対して、逃げ腰の私に
「入院を決めるまで帰せない」と強く主張してくれた
美人で知的なすてきな先生なのだ。うっとり。
そして、今回もパキパキっと方針をきめてくれ、
こうして忙しい合間にこえをかけてくれるので
わたしはもう心から先生を信頼している。
(わたしのメンタルモデル の師匠とも少し似てる。
ショートカットで知的な美人が好きなのかもしれない。我ながら単純)
冷えに関しては、先生の間でもいろんな考えや方針があるのだろうと想像して
わたしはこれからも温活に努めたいとは個人的に決意する。
ただ、自分の一方的な思い込みで相手を責めるのは
コミュニケーションのプロとしてはいただけないな。
反省。
ないたのもあって、
心身ともにヘトヘトだったが、
かえって頭がさえてしまって
全然眠気がやってこない。
睡眠導入剤の相談を看護師にしたら
その夜のうちに先生に相談して消灯前には持ってきてくれた。
おかげで、数時間は痛みを忘れて
まとまって眠ることができた。
体につなげられた管と
その先のタンクをみながら、
わたしは私の体にいままでなんてことしてきたんだ。
と、やるせない気持ちになった。
血が混じった体液。
身体の中に2リットルの水が溜まり
600抜いてまたたまって、
また600ぬいた。
一度に抜くと縮こまった肺が広がるときに
刺激が強すぎて強い咳がでて、
呼吸がうまくできなくなる。
あしたも計画的にぬいて、3日から4にかけていくそうだ。
初日からとってもつかれたが、①胸水をぬくのピークはこの初日なので、むしろあとの2.3日はこれが平穏に続くように維持活動するだけだ。
今度は暇ひまダメージに襲われそうだから
対策を考えよう。
とっても痛かったので
メールですませようとした母への報告を
短い時間だけど電話することにした。
10分程度話しただけだけど
やっぱり母親の声って安心するように
私の体はなってるみたい
ボソボソと話して、母がうんうんときいてくれて
それだけで眠れる気がした(実際は眠れず薬飲んだけど、そんな気持ち)
「こえきいたら安心するね」っいったら
「それはこっちもだよ」って返ってきて
その時はなにもおもわなかったけど
部屋で1人になって
ふと思い出すとじわーと感じるものがあった。
母も不安だったろうなぁ。
母に対する言葉掛けや態度を、
これまで以上に丁寧にしようと心に決めた出来事だった。
これにくわえて
ハニさんの家族とも
とても心の温まるエピソードがあるのだが、
今回はここまで。
ゆっくりいこうぜ。